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2017年5月10日号

GWのオヤジ定石

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 ゴールデンウィークに家族をどこへも連れていかない、これといって何のイベントもないというのもオヤジとして肩身がせまいので、せめて七輪に火を熾(おこ)そうかとなった。妻は調理の手が省けるし、子どもたちは肉がたくさん食べられるのでオヤジのすることとしては珍しく炭火焼は家族に好評なのだ。オヤジとしても炭火をいじり、焼き物をしているとにわかに炉端焼き屋の主人にでもなったようで悪くはない。何もしないGWの罪滅ぼし、埋め合わせの定石となりつつある。
 七輪は能登の切り出し七輪を20年来愛用している。珪藻土を手で削り出したもので1万円くらいしたけれど20年使えばもう元はとったろう。それだけ耐用性のしっかりした優れものなのである。
 炭は、最近はもっぱら岩手の切り炭を使っている。叩くと金属音のする備長炭は確かにいい炭で、火力が強く火持ちがいい。熾火になった備長炭は焦がさずしっかり火が通り上手に焼ける。しかし、そうなるにはやや時間を要する。炉端焼き屋開店の暁には是非、使ってみたいがGWの埋め合わせ炭火焼には手が余る。
 というわけで、岩手の切り炭に落ち着いているわけなのだが、この日折悪しく炭を切らしておりホームセンターに調達に行った。ところが、つい先日見かけたはずの切り炭は見当たらず、代わりに設けられたアウトドア特設コーナーには廉価ないわゆるマングローブ炭がうず高く山積みされているのみである。マングローブ炭は安いし火もつきやすいが、臭いと煙が出る。炭というより薪に近い感じがする。季節柄、海岸鉄板BBQには有用なのかもしれないが、七輪網焼きには不適と言わざるを得ない。たしか消し炭が残っていたはずと思い直して家にとって返した。
 はたして消し炭は結構残っていた。消し炭というのは、前回終了時に残った炭を消し壺に入れて蓋をして酸欠で消火した使用済みというか使用中の炭のことである。消し炭は火つきがいいのでこうしておくと次回、火熾しが楽なのだ。まあ、1時間余りの宴ゆえなんとか足りそうだ。
 近海カマスで口火を切り、地物新玉ねぎを厚く輪切りにして網に載せておく。アルゼンチン産赤エビ、地物ダルマイカ、米アンガス牛の肩ロースステーキ、国産豚ロースソテー、九州鶏の手羽中開きと次々に焼く。途中、息子はどうしても食いたいと言ってコンビニに自転車を走らせウィンナーを買ってきた。GWオヤジ定石七輪炭火網焼の顛末。

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  • 株式会社山善

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2017年7月25日号
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8〜10面
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