logo

企業情報 詳細

東芝機械「御殿場テクニカルセンター」オープン

実機展示とテスト加工、NCスクールも

10446

 東芝機械(三上高弘社長)が昨年から建設を進めていた「御殿場テクニカルセンター」が、工作機械製造の同社御殿場工場(静岡県御殿場市)敷地内で竣工、5月18日から開催する「東芝グループソリューションフェア2017」(下に記事)で一般初公開する。
 展示エリア・開発エリアからなる鉄骨造2階建て(2095平方メートル)のテクニカルセンター棟と、2~4階がオフィスの鉄骨造5階建ての新技術棟(8595平方メートル)を一体化して完成させた。
 同センターの責任者である稲津正人部長は「テクニカルセンターの設置は2年ほど前から計画を進めてきたもの。当面は第一線の技術者25名がここに従事し、お客様のテスト加工や、社内技術試験を行って最新の加工情報を発信する。主目的はお客様の成長を支えることだ」と説明する。同時に、このテクニカルセンターで開発した要素技術を工作機械作りに活かすほか「社内的には技術者の育成拠点としても機能させる」考え。集客を目的とするショールーム的な色合いよりも、顧客支援・技術開発に重点を置くことが分かる。顧客が機械のNCやソフトを学ぶ為のNCスクール(最大24名が受講可能)も設けた。
 当面は8台の機械を展示予定だ。門形や横形マシニングセンタ、立旋盤などの主力機に混じり、まだベールに包んだ「大型金属3D積層造形装置」(レーザーデポジション方式)を設置する。取材した4月中旬、同センターの遠藤克彦営業技術担当参事は金属3Dプリンターについて「まだ詳細は申し上げられないが、既に発売されている国産金属3Dプリンターの数倍のテーブル広さを持つ」とコメントした。
 各展示機は、顧客要望や自社の研究課題に沿って、テスト加工を繰り返す予定だ。「顧客用のテスト加工はパーテーションで区切った密室状態で行う為、一切外部に漏れない。顧客の秘密を守りながら技術テストを進める」と稲津部長が言葉を足した。
 御殿場テクニカルセンターのお披露目の場となる「ソリューションフェア」では、どんな展示、技術提案を行うのか―。
 稲津部長は「自動車、航空機業界に向けた提案に重点を置く」と返してきた。自動車向けでは、より高速化した門形MC(MPJ︱M)を使った金型の高速・高精度形状加工が見どころに。「時間短縮効果をお見せする」(稲津部長)という。
 航空機向けでは、いわゆるガントリー形式の門形MCで、5軸ヘッドを標準搭載した機種(MCW−4624)による航空機インスパーリブの高効率リブ加工などをみせる予定。また航空機エンジン絡みで引合いが増えている立旋盤では、インコネルや6−4チタンの旋削を「7メガを超える高圧クーラントを活用しハイサイクルで加工する様子をお見せする」(遠藤参事)とのこと。さらに「反響があり、引き合いも出始めた」FSW(摩擦攪拌接合)の提案も行なう。
 大物加工の一流ブランドとして世界で知られる東芝機械の工作機械。稲津部長は「機械自体の機能・性能・品質も重要だが、我々は基本技術を積み重ねながら、顧客のあらゆるニーズに応える機械を製作する、他社に無いカスタマー対応を積極的に実践している。その姿もまた、このテクニカルセンターで、あるいはソリューションフェアでアピールしたい」と取材の最後に話した。

  • 鳴門屋
  • 株式会社山善

日本物流新聞最新号

2017年5月25日号
9〜17面
中部どてらい市開幕