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コラム 詳細

2017年7月25日号

 記録的短時間大雨情報とは―。数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測するか雨量解析した際にのみ、各地の気象台が発表する情報だそう。だからこの言葉をよく知る人が少ないのも当然なのだが、今年は九州、京都、愛知、新潟、北海道…と全国各地で連日のようにこの大雨情報で警戒を呼びかけることになった▼「数年に一度」のはずがほぼ連日とはいかにも酷い。8月にもっと増えるとの民間予測もあるそうだ。海面温度の上昇で厚い雲が発生しやすく、さらに上空の寒気との温度差が激しい雨をもたらす…といった解説を聞くが、それよりも自然界のいびつな変化を身に染みて感じた気になる▼南国のスコールのような雨。激しい夕立。しばらく鳴り止まない雷。雨の景色はいろいろ見てきたが、局所集中で「キレた」ように荒れ狂う昨今の豪雨の連続は、過去にどれだけあったのだろう? 今年の場合、少し離れた土地が水枯れ状態だったりするというのも解せない▼あてずっぽうのシロウトの憶測だが、本来あるべき自然の循環、もっといえば人体や人の精神状態を語るときに使う「気の流れ」といったものが、自然界で失われているのではないか▼温暖化が原因とか、いや温暖化はウソだとか、時に政治的・経済的思惑も色混ぜにして議論されるが、自然の側からみれば、なにを勝手な議論を、との思いだろう。住みよい社会づくりのなかで同時に人類が自然破壊を続けていることを胸に刻まねば▼豪雨により被災された皆様にお見舞いを申し上げたい。同時に、自然とともに生きる智恵が欲しいと思う。

  • 鳴門屋
  • 株式会社山善

日本物流新聞最新号

2017年7月25日号
6〜7面
CAD/_CAM特集
8〜10面
モノづくりの要所