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コラム 一覧

2017年6月25日号

 …過去のものであることはわかっていながら、かえってそのためにそれが未来のことのように感じられるのであった…。ディケンズの小説で、故郷を喪失した男が再び故郷に戻るシーンに出てくる一文だ。どこか気になりメモしておいた▼大文豪の表現を借りるまでもなく、過去をみて新鮮な未来を感じるようなことは日常で...

2017年6月10日号

 5月から6月上旬は産業界の協会・団体で総会のラッシュだ。今年は来賓の経産省担当官が明らかに示し合わせ「これからのキーワードはコネクテッド・インダストリーズ」と、こちらの会場、あちらの会場でひとしきり説明▼IoTやAIが「技術」の変化を、ソサエティ5・0が「社会」の変化を示すのに対し、コネクテ...

2017年5月25日号

 台湾人のやり手スタッフがキーだね、と十数年前の取材で何度か聞いた。当時GDP2ケタ成長を続け、世界の工場から「世界の市場」へと形容を変えた中国向けビジネスを始める際、台湾人社員の活躍が橋渡し役としてモノを言うとのことだった▼第一の理由は言葉の壁を超えられる。それに現地事情に詳しい向きが多い。...

2017年5月10日号

 新緑の季節。コートを脱ぎ、スーツをしまい、多くの企業でクールビズがスタートした。都内のビジネス街もなんとなく軽やか。気持ちが自然、改まってくる▼もっとも、クールビズファッションとか、カジュアルフライデーといった言葉を耳にするようになった割には、皆さん、シャツは白を基調に単調という感じ。もう少...

2017年4月25日号

 先行き不安感がいろいろ押し寄せている。不安を辞書で引くと気がかり、心配なこと、とあるが、ある作家が不安について「これから起きることに対する自身の頼りなさ」と記し、言い得て妙と思った記憶がある▼シリアや北朝鮮問題、頻発する国際テロ。ごく身近な学校や職場のイジメ・パワハラ問題等も含め、不安の蔓延...

2017年4月10日号

 都内の朝の満員電車。筆者は幸い始発駅からの利用で、座れることが多いが、座れてもマナーの悪さにイラ立つことがある▼今朝は隣席がスマホゲームに夢中な中年男性。手からヒジにかけてひっきりなしに動き、こちらのわき腹にコツコツ・コツコツ絶え間なく当たる。小生、よほど小さい人間かもしれないが、考え事など...

2017年3月25日号

 嘘か真か―。まるで寄せ集めたように、虚実はっきりしない出来事がいま社会に溢れかえっている▼森友学園・籠池理事長がインタビューや証人喚問で語った内容と、それに対する政治家らの反論がそうだし、その前の南スーダンでの自衛隊「日報隠し」問題も事実がみえなかった。米国ではトランプ大統領が特定マスコミを...

2017年3月10日号

 稀勢の里が19年ぶりで日本出身の横綱となり、間もなく始まる大相撲春場所(12日~)が盛り上がりそうだ。数年前から「スー女」などと表現された女性相撲ファンも増加中で、国技人気再燃の予感▼その稀勢の里が明治神宮の奉納土俵入りで初披露した型は「雲竜型」だった。攻めと守りを同時に表現する雲竜型は美し...

2017年2月25日号

 春一番。言葉の響きはいいが、ちょっとくせ者だ。春一番の吹く日は暖かいが、翌日は寒が戻るのが気象学的に理屈であり、春の合図と早合点して薄着すると、風邪にやられてしまうからご注意だ▼特に今年は「春三番」と言う人もいるくらい、各地で強風の吹く日が多い。その影響で電車などに遅れがでている。寒暖の差が...

2017年2月10日号

 小都市の駅前広場。夕刻、異国の大男らが騒ぎ立てている。「この国はクソだ!」。ゴミが散乱し、投げつけた瓶の割れる音が響く。通行人はうつむき、マユをひそめ静かに過ぎ去る▼日本ではない。最近、知人がみたヨーロッパの光景だ。別の人は言う。日本の新聞が、ぬくぬくとしたオフィスでグローバリズムを後退させ...

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  • 鳴門屋
  • 株式会社山善

日本物流新聞最新号

2017年6月25日号
11〜20面
大阪どてらい市特集