物流新聞トップへ挑む!加工現場 -32- 2007年2月25日号 ・1151号・20P
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「となりのトトロ」

1988年 宮崎駿監督

ノスタルジックなバスの歴史

狭隘路面を走れる小型で、障害者や環境への配慮もされている「エコロジータイプ」の乗合バスが、市民の小回りの効く足として重宝されている。三十郎が住む東京郊外の市でもこのタイプのバスをよく目にするようになった。
「乗合の乗り物」の歴史を探ってみた。世界で最初に「誰でも利用できる交通システム」を思いついたのは、かの名言「人間は考える葦である」のパスカルであった。1662年、パリの街中で、誰でも自由に乗れる2頭立て8人乗りの馬車が運行した。
国内初見参は明治2年(1869年)の乗合馬車。宿場町をつなぐ乗合駅馬車の発展が各市町村の発展に大きく貢献している。
日本で初のバス運行は明治 年、現広島市の横川―可部町までの15キロを走った。「12人乗りの馬車を改造した2気筒エンジン車」と説明されている。
この路線は現在のJR可部線に沿ってあったようだが、可部線と三十郎は縁があった。下祇園駅近くに「三菱重工広島工機工場」がありよく出張していた。日本の旋盤の名機である「コーハン旋盤」を産んだとともに、大形機械やマシニングセンタの生産拠点だった。滋賀県栗東市への移転を余儀なくされ、今は跡地のみとなった。寂しい。ここで珍しく一句。

祇園花 戦の跡地に咲き誇り、野に埋もれし 名機の数々

バスといえばバスガイドさん。大正時代になるとバス路線網も充実され、大正 年頃、青バスの愛称で知られた東京市街自動車(株)で初の女性車掌が採用されている。「発車オーライ」の外来語で話題となり、女性の憧れの職業第一号とされた。
バスの映画で思い出すのは、邦画では何と言ってもメルヘン調たっぷりのアニメ『となりのトトロ』(1988年、宮崎駿監督)。サツキとメイを乗せた「猫バス」を見て「ボンネット・バス」を思い出したのは三十郎だけだろうか。ちなみにこの作品はアニメ映画として史上初めてキネマ旬報ベスト・テンの1位に輝いている。