金型屋からモノづくり屋に |
企業連合で守備範囲を拡大 |
ペッカー精工[金型・付属品製造]埼玉県東松山市 |
十数台のマシニングセンタが並ぶ第一工場を通り抜けると、やはり十数台の放電加工機をもつ第二工場につづく。その周りにはプラスチック切削加工機や真空注型機が入った工場、射出成形機が並ぶ工場など。光造型機や粉末焼結造型機を揃えるKATANA(03年設立の試作子会社)もある。「金型屋からモノづくり屋に」―。1968年創業のペッカー精工(従業員42人)の小泉秀樹社長は、現在の同社の姿をそう言い表す。 「製品設計からでも、試作、測定、溶接、印刷などのほか、5千ショットほどのトライアルの成形といった注文にも応えられる」 仕事の守備範囲を広げることは、受注の波を分散させられる狙いもあるという。 同社が主に手がけるものは、携帯電話やプリンター、自動車のヒューズボックスなど両手に持てるくらいの大きさまでの金型製作。月に15型ほど生産する。 昨年8月に同業の並木金型(東京・大田)と、製品や部品のデザインに強みをもつ日本デザインエンジニアリング(東京・品川)に資本参加したのを皮切りに、子会社のKATANAを含め現在7社(資本提携4社、業務提携3社)と企業連合を結成した。 ギアなど小型部品の金型や、自動車向けなど大型部品の金型に強い会社と提携したことで、手がける守備範囲をさらに拡大。同時に短納期に対応できる体制も整えた。提携会社とは技術的に協力し合えるだけでなく、それぞれの営業マンが他社の仕事を仲介できるメリットもあるという。 一括受注に対応 「利益なき繁忙」と言われること分野に応じて下請けに振り分けて発注していた仕事がまとまった形で来るようになってきた。その際、「この部分はできるが、あれはできないなどと言っていると仕事はこなくなる」(小泉社長)からだ。 目下の目標は自社ブランドの製品づくりだ。試作や金型づくりの仕事はどうしても受注の波があるので、「暇なときに開発費をかけずに、日頃考えていたモノをつくり、企業に売り込みたい」。現状でも多くの部分でデザインから任されることもある同社だが、無から一つの製品を丸ごと生み出す夢は格別のようだ。 (写真説明’三菱電機や牧野フライス製作所の放電加工機が並ぶ第二工場) |


十数台のマシニングセンタが並ぶ第一工場を通り抜けると、やはり十数台の放電加工機をもつ第二工場につづく。その周りにはプラスチック切削加工機や真空注型機が入った工場、射出成形機が並ぶ工場など。光造型機や粉末焼結造型機を揃えるKATANA(03年設立の試作子会社)もある。