物流新聞トップへ挑む!加工現場 -37- 2007年5月10日号 ・1156号・12P
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「フラッド」

1988年・米 ミカエル・ソロモン監督

水不足のために造水装置を

地球上に水は豊富にある、しかし人が利用できるのは僅か0.007%。海水淡水化装置をおおいに利用すべきだ。  中東産油国では1970年代半ばから海水淡水化プラントの需要が増加した。笹倉機械と三菱重工の技術提携により設置工事が本格化した。

サウジアラビア・アルジュベール市の湾岸に設置された大型装置を三十郎は訪れたことがある。1983年に完成した一期工事は2万立方b/日×6基、二期工事は同20基、建設金額は1000億円という世界最大規模の装置であった。  海水淡水化装置は元々、オイルタンカーや客船の乗組員の生活用水製造装置として開発された。ボイラの蒸気熱を利用し海水を蒸発させ真水化させる原理で、フラッシュ・エバポレータ方式と呼ばれる。

我が国では夏季になると四国や九州などで水不足になるケースが多い。三十郎も博多のスナックで飲んだ時、トイレにバケツが置いてあって難渋した経験がある。海に面する地方自治体は生活用水確保(トイレ・風呂)のために本装置を導入すべきであろう。また震災時の備えにもなるので大都市でも検討すべきである。  逆に水が多くても災いになる。『フラッド』(1988年ミカエル・ソロモン監督)という映画を思い出した。ダム決壊により町中が洪水に遭うが、このなかで現金輸送車強奪事件が繰り広げられた

三十郎の故郷である福岡県の柳川は水の町だ。 映画『柳川堀割物語』(1987年、宮崎駿製作、高畑勲監督)は文化映画であるが、柳川城を廻る掘割の歴史と川辺で生きる市民の生活風景が描かれた名作である。  『少年と星と自転車』(2004年、福原進監督)は14歳の少年の心の成長を描くロードムービーであり柳川、大牟田、天草が描かれた。  老後は、水量豊富な田舎町で暮らしたい希望を持つ三十郎である。