「裏 窓」
1954年 米国
アルフレッド・ヒッチコック監督
残れ、フィルム一眼レフカメラ!
2000年度は全世界で約100万台の販売実績、これが一昨年度、1万台にまで激減した―。フィルム一眼レフカメラの話である。
デジカメに追われたものだが、CDに追われたレコードのアナログ録音が今も愛され、LPレコードと針(長岡製)が生きているように、本機種もまた残り続けることを切に祈りたい。だいいち、画像度はフィルム一眼レフカメラが格段上である。
カメラ歴史を紐解いてみた。紀元前に「カメラ・オブスキュラ」と呼ばれる、壁に穴が空いただけの部屋があったとのこと。穴から入った光が反対側の壁に当たると外の景色が映る仕掛けだった。カメラの原点らしい。
現在の形式は1826年に仏人ニエプスが8時間かけて1枚の写真を撮ったとある。1839年に世界初発売された。
国内に今も現存する最古の写真は島津斉彬公の銀板写真。この時のカメラは輸入ものを手本に、家具職人(指物師)がボディ(木箱)を製作し、レンズを組み合わせたそうだ。
カメラをネタに使った映画は数あれど本作であろう。
アルフレッド・ヒッチコック監督の『裏窓』(1954年)。ジェームズ・スチュアート扮するカメラマンは片足を骨折しアパートの部屋で養生を強いられていた。彼は窓から垣間見える裏アパートの各室の様子をカメラで描写するのだが、そのなかの1室でおこった殺人事件をキーに展開するサスペンス代表作品である。共演のグレース・ケリーの可憐さが今も三十郎の目に残る。
三十郎は1974年に世界一周の旅を行なった。持参したのはコダック製カメラ。
「パチリ」―。各国の写真は今もアルバムに、そして胸のうちに残っている。