物流新聞トップへ挑む!加工現場 -45- 2007年10月25日号 ・1167・20P
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「琴姫七変化」

1960〜62年 日本テレビ制作(TVドラマ)

缶詰とレトルトの記憶

 独身・単身時代にお世話になったモノに「缶詰とレトルト食品」があり重宝した。
  缶詰の原理を発明したのはフランス人ニコラ・アペール(1749〜1841年)だそう。時代はフランス革命の頃、「戦争」がニーズの背景だった。ナポレオンは兵士の士気を鼓舞するため栄養豊富で大量の食材供給をすることが必要と痛感した。1804年、アペールは果実・野菜・肉・魚類を容器に充填させ加熱するという現代に通じる缶詰の製造原理を確立させた。
  米国でも南北戦争(1861〜65年)が缶詰消費を高める契機になった。
  日本で缶詰が製造されたのは1871年(明治4年)のイワシ油漬が最初だそうで、長崎人がフランス語教師の手ほどきを受け成功させた。普及期入りのキッカケはやはり戦争、ある資料によると「国内の缶詰は日清・日露戦争で増加した」とある。
  一方でレトルト食品は1969年ボンカレーが元祖。発売されると同時に一気に普及加速した(この年に打ち上げられたアポロ11号に宇宙食として採用されたことも手伝い、一躍世界中に知れ渡ったのだった)。
  このパッケージのモデルである松山容子さんをご存知か。彼女のテレビドラマ『琴姫七変化』は忘れ難い。1960年12月から2年間にわたり105回放映。可憐な琴姫は、実は11代将軍の末娘で柳生新陰流免許皆伝の腕前。東海道で事件に巻き込まれるが見事悪人を成敗する痛快劇。
  当時の人気番組には大村昆さんの「とんま天狗」や、藤田まことさん「てなもんや三度笠」もあり、人気を分けていた。森永製菓の「おもちゃの缶詰」もこの頃盛んにCMされていたような記憶が…。
  小学校の夏休み、近所のご一家(祭りで店を出されるテキ屋さん)とでかけたキャンプのカレーが美味かった(生玉子を足したボンカレーはキャンプ食として最高!)。
  幼き頃の思い出は心の缶詰(タイムカプセル)につまっている。いや、思い出を封じ込むだけでなく、時には蓋を開けて「あの頃の志」に戻ることも肝要だ。すなわち「初心忘れるべからず」。
  TVの特集で卒業前に土中に埋めたタイムカプセルの場所が見つからず、超能力者に委ねるシーンがあった。へそくり場所なども、また、忘れるべからず。