「アンコ椿は恋の花」
1965年、桜井秀雄監督
技能オリンピックが開催された
2007年技能五輪国際大会(静岡県沼津市)が開催された。今年10月25日付けの本紙には出場される選手の意気込みインタビューが掲載されていた。
工作機械の祭典「JIMTOF2006」会場で、全国技能五輪大会の汎用旋盤上位入賞者の腕前が披露されたことも記憶に新しい。その前の回の汎用フライス盤同様に多数の観衆を集めていた。次回JIMTOF2008においても企画検討されている。
技能五輪国際大会を調べてみた。正式には国際技能競技大会(World Skills Competition)と呼ばれ、1950年スペインの職業青年団が提唱し、隣国ポルトガルとの間で技能を競ったことから始まる。日本は1962年から参加した。ちなみに今回、静岡の国際大会には約40カ国、選手ほか大会役員を含めると約2800人もが参加した。競技40種目のなかで産業機械関連は、旋盤・フライス盤操作や機械製図CAD・溶接・板金実技などがある。
日本からこの世界大会に参加する資格は全国技能五輪大会の優勝者。またこの全国大会に出場する資格は各都道府県職業能力開発協会が行なう地方予選・推薦により選抜された者となっている(22歳以下の年齢条件もあり)。
この技能オリンピック出場を目指す青年の映画がある。『アンコ椿は恋の花』(65年、桜井秀雄監督)。題名から分かるように都はるみさんの大ヒット曲であり、電機工場で働く青年(竹脇無我)と島娘(香山美子)の恋愛が描かれる。娘は故郷から離れられず、青年は旋盤の技能オリンピック出場の夢に邁進し、二人の仲は破局する。
さて、技能オリンピックの種目には三十郎が敬服する宮大工・船大工さんに関連する建築大工種目もある。
そういえばこの秋、JR車内広告で「大工育成塾」なるものを見た。国土交通省補助プロジェクトであり先生は棟梁。08年度募集要項は木造住宅の大工技術・技能の継承を志す者で、高校卒業以上の23歳以下、各年度100名の募集。授業料は3年間で120万円とあった。
この授業料が妥当か不明であるが、政府が多く負担すべきであろう。役人の天下り先でないと金銭的支援はされないかもしれないが…。