人と機械技術をミックス、多面的モノづくり RP活用で将来にチャレンジ |
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みづほ合成工業所[プラスチック成形加工、RP試作]
名古屋市中川区 |
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自動化とアイデア。そこをキーワードに主にプラスチック加工において「ユニークな業務領域」を確立しているのが、愛知県名古屋市と犬山市に工場を持つ、みづほ合成工業所だ。「ユニークな業務領域」との表現には語弊があるかもしれない。ただ、中小製造業として(同社は売上13億円、社員48名)これほど多面的なモノづくりを行なうところは稀ではないか。 仕事の内容をザッと見渡すと―。 事業は自動化を進めるプラスチック射出成形加工を中心に、1億円クラスの粉末積層造形機を用いて試作加工も行なう。3DCAD設計も行なう。片一方では、汎用旋盤の回転運動を利用し昔からの人手による注入工法を行なう。さらに一部、やはり人手による組立工程も担当する。顧客は自動車部品大手、エア工具大手、電力、重電と幅広い。 2つの工場を回ると、見る角度で昔の加工職場のように思えたり、最新の工学研究所のようだったり、実に多彩な表情が目に飛び込む。創業1951年。残すべきところは残し、新しくトライすべきところはそうしてきた半世紀強の歴史が現場にあらわれていた。
同社のメインの設備である射出成形機は10台。S社製でほぼ統一しているが、これにK社やM社のロボットを「すべて自分でプログラムを組んでつなげ」(同)、自動化をものにした。 もっともロボットは万能でなく、人と違って融通が効かない。後藤社長は「自動化と品質はトレードオフの関係にあると知った。自動化の盲点もたくさんみえました。そこをアイデアと工夫でいかに良い方向に振り向けるか、それに没頭して取り組みましたね」。 結果、大手自動車部品に月産5万個を納めるギア軸の場合、インサート成形工程を完全自動化したうえ、不良品率ゼロを実現。他社との受注競争では品質、納期、価格のすべてで優位に立てたという。ちなみにこの金属のギア軸は、止まり穴に樹脂の横穴が組み合わさる複雑形状をしている(右上=写真)。これを成形機とACサーボモータ、ロボットの活用で完全自動量産加工しているのだから、凄い。 そんな同社が5年ほど前から力を入れているのがCADデータからダイレクトに製作できるRPを使った試作事業だ。5年間で3億円近くを投じ、計3台の最新の粉末積層造形機を購入。高精度モデル品などを超短期で納め業績を押し上げている。ちなみに右上の写真はRPによる東京タワー、名古屋テレビ棟、通天閣の完全縮小モデル。一番右の通天閣だと高さ70センチ弱だが、これを一つのマシンで「約1日半で2棟、完成できる」そうだ。 後藤社長は「金型あっての成形業でしょう。わたしはゼロから完成品を作りたかった。それが夢でもあった」と話し、RPを試作だけでなく、本型として機能するところまでもっていきたいと続けた。今はその研究に力を入れる。 最新マシンやソフトを備える一方、人のアイデアや技術を活かす経営、また未来の加工スタイルを取り込もうとする姿勢。同社の生き様は、中小モノづくり企業が目指すべきとされることと、見事にだぶる。 |
自動化とアイデア。そこをキーワードに主にプラスチック加工において「ユニークな業務領域」を確立しているのが、愛知県名古屋市と犬山市に工場を持つ、みづほ合成工業所だ。