積層型用いた絞り板金 最短で翌日納品も |
協和工業 〔OA関連精密板金加工〕東京都大田区 |
羽田空港から目と鼻の先にある周囲約4`の人工島、京浜島。東京湾が見渡せるこの工業団地の一角で納期と品質を追求する板金加工工場がある。
プリンターやコピー・FAX複合機などの部品試作を主に手がける協和工業(秋山隆彦社長、従業員20人)の得意は、100分の1_の精度が出せる旧来の板金技術と、独自の積層型を利用した絞り板金だ。ロット生産する通常のプレス加工では、雄・雌型で1セットの本型を用いるが、同社は薄い金属板を重ね合わせて作った簡易的な積層型(雄型)を使う。
積層型の上に載せた板金をアミノのダイレスNCフォーミング加工機を用い、ペン先でなぞるようにして一度に0・1〜0・5_ずつ押し曲げていく。ワークが歪むのを防ぐため、上下・左右の曲げ方向は都度変える。30a角・高さ5a程度のワークなら10分以下で成形することも可能だ。
簡易型1つで成形できるのでコストと時間を節約でき、「形状変更にも、積層型を構成する薄板を足したり引いたりすることで対応できる」と秋山社長は言う。
垂直に近い25度の角度が付いた深絞りも可能で、最大絞り深さは300_、最大成形品寸法は1000×800_と加工領域は広い。本型の4分の1以下のコストで試作でき、納期は最短で翌日、長くても2週間以内というのが売りだ。絞りで50ミクロンの精度 この絞り加工では100分の5_から10分の1_の精度を保証し、測定機で測った寸法精度を品物と合わせて納めることで付加価値もつける。設備するミツトヨ製3次元測定機は900×1000_のワークまで測れる。秋山社長は「これだけ大きな測定機を置く板金屋はそうないだろう」と誇らしげだ。 同社は1965(昭和40)年、当時付加価値の高かった板金加工に目をつけて設立。78年に父から事業を引き継いだ2代目の現社長は「日本に残るモノづくりを」という思いで、同じ板金加工でも試作とサービスパーツ事業(生産が終了した機器の交換部品を3次元データを基に単品生産する)に特化した。 秋山氏は社長に就くまでの7年間、複写機大手のリコーで生産管理工学に携わった。簡易型などを駆使し、「欲しいときに欲しいものを」というオンデマンドの時間(納期)感覚はここで培われたという。 04年から都立六郷工科高校やものつくり大学(埼玉)の生徒をインターンシップで受け入れる一方、06年には省資源・リサイクルなどで環境負荷を減らそうと中小企業向けの環境経営システム「エコアクション21」を取得。モノづくり人材の育成と環境経営にも余念がない。 写真説明:アミノのダイレスNCフォーミング加工機と独自の積層型作成技術で、深さ300oまでの絞り加工ができる |

羽田空港から目と鼻の先にある周囲約4`の人工島、京浜島。東京湾が見渡せるこの工業団地の一角で納期と品質を追求する板金加工工場がある。
プリンターやコピー・FAX複合機などの部品試作を主に手がける協和工業(秋山隆彦社長、従業員20人)の得意は、100分の1_の精度が出せる旧来の板金技術と、独自の積層型を利用した絞り板金だ。ロット生産する通常のプレス加工では、雄・雌型で1セットの本型を用いるが、同社は薄い金属板を重ね合わせて作った簡易的な積層型(雄型)を使う。
積層型の上に載せた板金をアミノのダイレスNCフォーミング加工機を用い、ペン先でなぞるようにして一度に0・1〜0・5_ずつ押し曲げていく。ワークが歪むのを防ぐため、上下・左右の曲げ方向は都度変える。30a角・高さ5a程度のワークなら10分以下で成形することも可能だ。
簡易型1つで成形できるのでコストと時間を節約でき、「形状変更にも、積層型を構成する薄板を足したり引いたりすることで対応できる」と秋山社長は言う。
垂直に近い25度の角度が付いた深絞りも可能で、最大絞り深さは300_、最大成形品寸法は1000×800_と加工領域は広い。本型の4分の1以下のコストで試作でき、納期は最短で翌日、長くても2週間以内というのが売りだ。