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挑む加工現場   2010年07月25日号


金属表面に3次元デザイン
未開拓技術で攻撃型企業に


日清精工 [プラスチック・ダイカスト金型]
大阪府東大阪市

 日清精工 金型金属表面に凹凸状の細かい模様を付けるシボ加工。プラスチック・ダイカスト金型専門の日清精工(岩谷清秀社長、1971年創業、従業員20名)が、3次元デザインCADと切削によるシボ加工技術を確立したのは2009年末だった。
  専門業者に委託することが多いシボ加工について、岩谷清秀社長から「単純に同業他社がやっていないから」と明快な答えが返ってきた。
  同社が「デジタルフリーデザイン」(DFD)と名付けた加工技術は、模様にしたい写真や絵を3次元設計ツールでシボ柄に図面化し、プラスチック金型に写すというもの。作った図面データを既存の3次元CADに投げ込み、マシニングセンタで彫刻するような感覚で細工していく。
  シボ柄にできる模様は、ロゴマーク、写真、キャラクター、木目など。表現しにくいグラデーションも加工可能で、イメージ通りに仕上がるという。刃径0・2―0・4_bのエンドミルで素材に直接彫り込むことで、磨き作業などを不要にした。
  工期の短縮だけでなく、「コストも半分に抑えられる」(同)。データ保存するため、後日、発注先から同じ柄を拡大・縮小したいという加工依頼があっても、早期納入できる。
  DFDの鍵を握るのは、シボ柄を描く3次元設定ツールの図面化。スタッフは、芸術大学に通うアルバイトの学生だ。社員が担当しない理由は「専門的なデザインソフトが扱えないこと。金型設計の知識がないことで、自由な発想が生まれるメリットもある」。DFDに関しては社員教育よりも、別部隊として即戦力の人材登用に意欲を見せる。

自社商品化でアピール
  技術の確立から約半年。岩谷社長にDFDの受注状況を聞いたところ、「商品化まで届いていないのが現状」と苦笑い。
  一方、今年5月に大阪で開催された中小企業総合展では、「仏具の彫り物や家紋製作など、自分が思ってもいない分野から声をかけていただいた。実績はないものの、サンプル加工品だけで興味を示してくれている」と確かな感触を得ているよう。
  同じ金型であっても、あえて実用性が見えない3次元のシボ加工を提案する訳は、海外企業を含めた技術の差別化が狙い。「前例がない未開拓分野だからこそ、伸びる可能性がある」と見ており、年内にもDFDを使った自社商品化を検討している。
  注文を受ける守備型から提案営業できる攻撃型に転じるため、「メーカーになる」ビジョンを描く。自社評価も厳しく、「技術導入だけで満足してしまえば成長が止まってしまう」として、13年までにDFDで1億円の売上高達成を目指す方針だ。




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