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挑む加工現場   2010年09月30日号


「ものづくりのデパート」発展へ
オーダーメイド品で自社機能強化



立山工業 [アルミ切削加工・冶具製作] 
大阪市平野区

 大阪に「ものづくりのデパート」を自負する部品加工業者がいる。今年で設立50周年を迎えた立山工業(長岡義継社長、従業員数50名)だ。高精度なアルミ部品の切削加工に特化する一方、同業者に自社で製作した冶具、超硬・ダイヤ工具、平面測定装置などを提供する顔をもつ。
  もちろん社内の冶具は市販品を使わず、すべて立山工業のオリジナル製。「素材や削り方によって、冶具の一番良い形が変わる。100個の部品を全部同じ精度に仕上げるバラつきのない治具は、基本的な@受けA位置決めBクランプ-を押さえる必要がある」。隅野雅晴工場長は創業時以来、守り続けてきた内製化にこだわりを見せる。
  下の写真は、四方にクランプを取り付けた冶具で、各クランプのワークへの着脱が瞬時にできる工夫が施されている。アルミ板の側面をエンドミルで削るときも、2方面のクランプを取るだけで固定したまま即加工できる点が特長。単品向けの専用冶具で他の部品に転用できない分、「加工時間の短縮にこだわって作れる」(隅野工場長)メリットがある。
  冶具の注文から納品までの期間は最短で20日間。製作担当者で意見交換した後、「自然と会議室を出れば頭の中で形が出来上がっている」(森武司技術課長)という。測定機のノウハウを活かした安全センサーも取り付けられるほか、納品後に工作機械の主軸に当たって冶具が潰れた場合のアフターサービスも構築した。
  事業全体で見れば、冶具などのオーダーメイド品の売り上げは2〜3割。しかし、自社製の冶具や工具類などを使うことで、結果的にアルミ部品の試作から量産段階に素早く切り替えられる体制を整えた。少ロットから大量生産まで社内で完結できるため、短サイクルの注文も積極的に受け入れている。
  作業全体の省力化提案にも余念がない。9月上旬に大阪府立総合体育館で開催された「大阪勧業展2010」で、同社がサンプル部品と一緒に並べたのは1台のエアーブロー機(写真)。ワークの穴にノズルを突っ込み、自動的に切粉を吹き飛ばす装置で、あらかじめ設定したブローの回数に合わせて表示板がカウントされる。エアー消費量を極力抑えた構造で、ドアを開けると勝手に停止する仕組みだ。
  展示担当者の八竹良平営業部長は、「ブロー工程を自動化することで人的ミスが防げる」と説明。開発費を含めて装置自体の価格は安くないものの、「3000〜5000個の部品加工であれば高い投資効果が望める。同業他社にライバルがいない分、現場視点で周辺機器を提案できる強みがある」と期待を寄せる。
  今後もオーダーメイド品の開発で、自社機能の強化に結びつける立山工業。デパートの品揃えを増やすため、「積み重ねてきた経験と現場の声をマニュアルに、オーダーメイド製品を作り続けていく」(隅野工場長)姿勢は崩さない。
(写真:クランプに一工夫を加えたオリジナル冶具)  




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