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挑む加工現場   2010年10月10日号


自動化をとことん追求
本物のパーツを驚異的な早さで 

プロトラブズ [試作品・リプロパーツ製造] 
神奈川県海老名市

 手持ちの3次元CADデータをウェブ上にアップロードしていただければ、3時間後には見積価格を、金型製作に必要なデータ解析とともに提出します。さらに最短1日で金型による成形品を作ってお渡しできます-。
  まさか、と疑うこんなサービスがいま、日本で受けられる。手がけるのは昨年5月に事業を始めたプロトラブズ(従業員10人)。保有する機械設備は米国製マシニングセンタ(MC)10台ほどと射出成形機が数台。もっとも同社にとって重要なのは膨大な設計・製造データと自社開発の自動化ソフトの方で、これを利用して、受け取った金型データから切削加工にかかる時間などを割り出し、見積もり価格(最終価格なのでこれ以上高くなることはない)をはじき出す。と同時に解析の結果、厚みや形状で設計変更が必要なら代替案を出す。ここまでで数時間から1営業日、ならすと3、4時間。本注文に移れば同社がMCで金型をつくり成形品を1?15日で届けるという。再三の打ち合わせなどで通常4?12週間かかるこの仕事を5分の1以下に短縮。ウェブ主体のサービスにより「Real Parts. Really Fast.(本物のパーツを、驚きの早さで!)」を実現した。金型をつくらないアルミ、樹脂の切削加工部品だと1?3日での出荷が可能という。

■システマティックに価格決定
  同社の矢田勲副社長は「見積もりの計算は金型をつくる場合で7?8割、直接部品を切削する場合はほぼすべてを自動で行うので、価格に一貫性がある」と言う。込み入った加工には向かないが、「4方向からのスライド構造をもつ金型製作も可能」(同)とし、成形品はABSやPOM、アクリル、ナイロンなど流通する製品と同じ樹脂でつくれるので、きれいで強度があるのが特長だ。
  同社は米ミネアポリスで99年創業したProto Labs, Inc.の日本法人。イギリス法人(05年設立)に次いで事業をスタートした。プリンタ開発に携わった米本社創業者のラリー・ルーカス氏は起業のきっかけをこう明かしている。RP(Rapid Prototyping)ではモノが悪くて使いものにならず、金型メーカー数社に頼めば時間がかかるうえ、見積もり価格がバラバラで信用できない。それなら射出成形をRPのように使えないだろうか、と。
  自動化ソフトが命なので、米本社には現在24人のエンジニアが毎日開発・改良に勤しんでいるそうだ。矢田副社長は「パーツを届けるのが我々の仕事だが、事業の根幹はソフトの会社といっていい」と話す。 日本の中小加工会社は昨今の不況、アジア企業の台頭で苦戦を強いられているが、「知的作業が行われる日本に試作の需要は確実にある。米国(従業員約200人)、英国(70人)に匹敵する規模に拡大する途上」(同)と言う。





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