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柝声(たくせい) 2010年10月25日号掲載

 知り合いの鉄工所の社長が暗い顔をしている。長年、受けていた中堅食品機械メーカーの機械部品の加工仕事が、値段が合わないという理由で「ごっそり海外へ持って行かれた」とのことだ▼「ムリを聞いてずいぶん合わせてきたつもりだが、冷たいものだ」とボヤく。他の部品の仕事ももらっているので強いことはいえないが、このままだと「行く行くはみんな持って行かれる」心配も▼「値段が違いすぎる。一つひとつ丁寧に仕事し、精度もどこにも負けない。しかしいくら精密仕上げし値打ちをつけてもロット仕事で十円近い差は勝てない」▼勝つ方法があるとすれば従業員十五人のうちの二、三人減らして機械を入れ自動加工することも考えられるが、高いカネをかけ払い終える前に、仕事をまた持って行かれたら「会社が続かなくなる」と懸念を示す▼近年、こうした話は珍しくなくなった。結果、倒産や鉄工所をたたんだ話も。そんな中で「しぶとく頑張っている鉄工所もある▼その中の一つ、ある鉄工所の社長は「十年余り前、たたむ寸前まで行ったことがある。ただ「中学を出て住み込みの職工から苦労して独立しつくった会社」だから簡単に諦められなかった▼だから、土壇場で踏ん張ったのだが、それだけで生き残れるほど甘くはない。そんな時、子供が漢字で「作る」と「創る」の違いを教えてくれた▼「負うた子に教えられたんだが『創る』ことに一生懸命になっていたら真似のできないものを考え、創る」ことに行き着いた。言うほど簡単ではないが「創る」ことに思いを寄せもう少し執念を、とのことだ。






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柝声(たくせい)
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