サイト内検索 WWW を検索

オヤジの社会学   2011年3月30日号掲載

スタンド・バイ・ミー

 「スタンド・バイ・ミー」という曲をご存知だろうか。 1961年にアメリカの黒人歌手、ベン・E・キングが唄って大ヒットした曲で、75年には元ビートルズのジョン・レノンもカバー、ヒットさせた。86年には少年の友情を描いた同名の映画が公開され、主題歌としてこの時もリバイバルした。最近では09年に、混乱の続くイランに向けたメッセージ・ソングとしてイラン人歌手アンディ・マダディアンとアメリカのロック歌手ジョン・ボン・ジョヴィが一緒にレコーディングして話題を呼んでいる。
  シンプルなロック・ナンバーで、歌詞は「ダーリン、そばにいて」という単なるラブソングと思われがちだが、この曲、実は奥が深い。

  夜が来て
  地上が真っ暗闇になり
  やがて昇ってくる月が
  私たちの見る唯一の明かりになったとしても
  私は全然怖くない
  あなたが私のそばにいる限り
  私を信じて
  私の味方になってほしい

 巨大地震と津波に見舞われ、眠れぬ避難生活を強いられている人々の胸中に去来するものはいったいなんだろう。喪失、絶望、深い悲しみ、悔恨、虚無、疲労、家族の情、飢餓。家族を失い、家を失い、車も職場も何もかも失い、飲み水すら満足に手に入らない。周囲を見渡せば瓦礫 (がれき)の山、迫り来る放射能、死屍累々の惨状… 察するに余りある。

  あの空が落ちてきて
  あの山が崩れて海に沈んでも
  私は絶対に泣きはしない
  あなたが私の横に立っている限り
  だから味方として私を支えてほしい
   (歌詞は筆者による意訳)

 いま罹災者の方々に泣くな、元気を出せというのは酷だろう。涙枯れるまで泣かずにはおれない心境に違いない。だから、いま彼らに代わって「スタンド・バイ・ミー」を胸の中で唄う。あすの復興を信じて。






中原亭(なかはら・てい)…金融、工業系と紙誌の編集を経て田舎暮らしにチャレンジ。現在、地方紙コラム執筆・地域雑誌編集のかたわら、田んぼを耕作。5人の子持ちオヤジ。


この一枚 鯉のぼり333+1


JIMTOF2012に12万8674人

動き出す スマート社会

クルマはいまや「変化のシンボル」

国際太陽電池展から

希少な大型太鼓、古都奈良で公開

圧倒するロボットパワー

大阪ロボット産業PR大使 初舞台

工場の節電、緑のカーテンで

モノづくりの司令塔CAD/CAMが走る!

情熱と熱情の、赤いバラ


コ ラ ム

柝声(たくせい)
13年08月25日号

過去の記事

挑む加工現場


オヤジの社会学


ビルダー最前線


映画の中の生産機械


特集
2013年8月25日号

6〜7面
特集 バリ取り
11〜12面
水回り特集