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オヤジの社会学  2011年10月10日号掲載

馬乗りの戦術

 昔やった遊びのひとつに「馬乗り」がある。「馬」と「乗り手」の2チームに分かれ、馬が守り、乗り手が攻めで、攻守交代しながら遊ぶ。
 4対4とか5対5ぐらいでやるのがおもしろい。馬になったチームのメンバーは腰を曲げて前の人の股の間に頭を入れてつながる。一番前の人は壁か木の柱に寄りかかるようにしてこちらを向いて立つ。これが馬である。
 乗り手のチームは跳び箱を跳ぶ要領でこちら側から勢いよく走っていって馬に跳び乗る。全員が跳び乗る前にその衝撃や重さに耐えかねて馬が崩れれば馬の負け、馬は崩れていないのに乗り損ねて誰かが落馬すれば乗り手の負けだ。全員が跳び乗り、馬も崩れなければ一番前の者同士がジャンケンする。乗り手が負ければ攻守交代となるが、馬が負ければまた馬をやらねばならない。過酷である。

 たかがそんなゲームではあるが、これがなかなか奥深い。勝つためには集まったメンバーの顔ぶれをみて作戦を立てなければならない。
 馬には衝撃と重さに堪える強さが求められる。一番弱そうな者はジャンケン担当にしておくのが無難である。乗り手チームは弱い馬を狙って跳んでくるからだ。体の小さい馬に体の大きい者が跳び乗るのが基本戦術である。

 しかし、体の大きい者はえてして跳躍力に欠けるものである。乗り手のトップバッターにすると、奥まで跳べずに手前の馬に引っかかってしまう。そうなると、馬がもち堪えた場合はうしろが寸詰まりになってあとから跳び乗るスペースがなくなってしまう。だから、トップバッターには全員のスペースを確保する跳躍力が要求される。
したがって双方ともに相手チームの出方を量りながら要員の順列には細心の注意を払うことになる。皆同じでなく、チビやノッポやヤセやデブがいるからおもしろいのである。乗り手は当然、勢いよくなるべく高く跳んで落下の衝撃を馬に与えようとする。
 馬乗りは首をいためるから危険だといわれた時期があったように思う。怪我をした子どもたちもいるだろう。が、危ないけれどもおもしろいものが世の中にはたくさんある。



中原亭(なかはら・てい)…金融、工業系と紙誌の編集を経て田舎暮らしにチャレンジ。現在、地方紙コラム執筆・地域雑誌編集のかたわら、田んぼを耕作。5人の子持ちオヤジ。


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