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柝声(たくせい) 2012年03月10日号掲載


 巨大地震に大津波と原発事故が重なった「東日本大震災」という未曾有の大災害から一年。死者およそ一万五千九百人、行方不明者三千三百人▼この二万人に及ぶ尊い命の犠牲は重いけれど、やはり気になるのは多くのものを失い生き残った被災地の人たちである▼親を、子を、兄弟を失った人。住いも仕事場も思い出の品々も、壊され波に奪われ失った人。虚しさと寂寞が疲れたからだに貼り付いた中で一日一日は苦しい▼「朝を迎え、目が覚める。ウソだろうと思う。もう目が覚めなくていいのにと思う」。阪神大震災の直後、神戸・長田の取材で家族を失い、その上、職工として四十年余、やっと独立の夢がかない、始めた小さな機械加工工場が消失した還暦前の経営者のつぶやきが耳に残る▼そんな、同じ思いをしながら、それでもこのままではと自らを奮い立たせ、前へ進もうと必死に努力している東北の被災者も多いだろう。苦境にあってなお礼節を保ち、毅然と…▼その精神性を世界が感嘆し、われわれも他人事ではなく、「あの日」からわずかでも人や家族を癒し、会社や地域の復興、再起の援けになればと物心両面からサポートに走った▼頼りない政治も、法やルールのしばりも関係ない。人と人のこころの「絆」による一途な援け合いだった。ところが今、復興、再起の妨げになっている「災害廃棄物」(がれき)処理の受け入れに多くが逃げ腰▼「放射能汚染」が理由だとか…。当事者への責任追及はよしだが、拒否するレベルとは到底思えない。それより「わが身」ばかりを言い張る、冷え冷えとしたこころが寂しい。





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