サイト内検索 WWW を検索

柝声(たくせい) 2012年04月10日号掲載


 子の親ほど「バカ」はいない。桜の季節になるとその「バカ」な母親を思い出す。鬼籍に入って三十二年。既に今の自分が母親の歳を超え、思い出もセピア色だが、あのことだけは今以って鮮明である▼見送った後、遺品整理していた箪笥の中の小箱から手紙と現金が出てきた。他界する十数年前、働き始めて何回目かの給料の中から二千円を、「何か買え」とぶっきら棒な手紙を添えて送ったものだった▼その後、家内が、賞与の中のホンの小遣いを数年間、送ったカネもそっくりそのまま出てきた。あの時「ありがたく使わせてもらった」と一文を添えた礼のつもりの贈り物が届いたのではなかったか▼「なんてバカな。おいしいものでも買って食べてくれたらよかったのに」と少し腹を立てた。出てきたカネは結局、供養の足しにすることになった▼その思い出を家内との茶飲み話に持ち出したら「おとうさんもお母さんのことをいえない。この前、子供たちに『プレゼントしたシューズも時計もセーターも気に入らないのか』と、いわれていたじゃあない」と笑われた▼三人の息子と嫁が、贈ってくれたものだ。使ったのは数回だけ。「生涯の宝物」はもったいなくて使えない、着れない。なくしては困る。古くなっては困る。「バカ」と言われようが、いつまでも大切に残しておきたい▼子の親はこの程度のレベル。そんな親に、新社会人諸氏、もうスグ手にする初めての給料で、ささやかでいい、「思い出」を贈ってあげてほしい。





この一枚EMOハノーバー2013

鯉のぼり333+1


JIMTOF2012に12万8674人

動き出す スマート社会

クルマはいまや「変化のシンボル」

国際太陽電池展から

希少な大型太鼓、古都奈良で公開

圧倒するロボットパワー

大阪ロボット産業PR大使 初舞台





コ ラ ム

柝声(たくせい)
13年10月25日号

過去の記事

挑む加工現場


オヤジの社会学


ビルダー最前線


映画の中の生産機械


特集
2013年10月25日号

8〜11面
山善名古屋支社竣工
17〜19面
2013年国際ロボット展