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柝声(たくせい) 2012年05月10日号掲載


 「格安」は決して悪い傾向でも話でもない。しかし間違うととんでもない結果を生む。残念なことに、それを如実に示したのが連休初日、関越自動車道で起こったバスの惨事である▼北陸・金沢から千葉・浦安の東京ディズニーランドまで高速ツアーバスの乗車料金三千五百円▼本来、この金額が高いのか安いのか判じられないが、新幹線など鉄道を利用した場合、この間の乗車賃、特別料金合わせおよそ一万六千円▼この料金と比較すると高速バスは超格安である。しかし格安分だけツアー会社は無理をしている。なにせ事故バスの座席数は満席で四十五席。売り上げ最大十五万七千五百円▼これからガソリン代、高速代、運転手の日当、宿泊費などを引くと、種々の制度特典による費用の減額を想定しても何ほども残らない▼「バスを車庫で遊ばせておくより、わずかでも利益が見込めるなら客を乗せて走った方が…」とかつて同業旅行社から聞いた。大切な乗客の命への思いを欠いていた▼何をかいわんやだが、「格安」の名で安売り、客の奪い合いを強いられる経営とはこんなものだろう。安くするにはどこかを削ったり、犠牲にしなければならない▼事故のバス・ツアー会社は運転手を一人に減らした。重大事が起こってからどう事情説明しても手遅れ。それに世の中は「格安」を歓迎こそすれ、さして疑っていない▼かつての土地転がしのような何重もの「手数料」を重ねた価格形成を正す価格破壊や格安化は必要だが、無節操に「安ければよい」ではない。「格安」の流れを、今一度考え直さなければならない。





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