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柝声(たくせい) 2012年09月10日号掲載


 「マッチポンプ」というと今はお笑いコンビの名前らしい▼が、このことばは四十五、六年前、黒い霧事件に絡んだある政治家の行状に対して造語された和製英語ということを知っている人は少ないだろう▼その政治家は「自分で、そ知らぬ顔をして事を起こし、事が表立つと今度は率先して解決、終息に向け奔走し世の中の評価を得、金品など手中にした」▼そうした自作自演の行為が「マッチで火をつけポンプ(水)で火を消す」のに似ていたことから名付けられた。偽善、狡猾、不遜。しかしいつの世にもこの種の人間はいる▼今はどうか。マッチポンプとはいわないが「計算づくで、際どいな」と思える人間や事例がたくさんある。その第一が「不安を煽って自ら救世主になろうとしている」人種の活動だ▼自然の大災害、政治の対立や停滞、経済の混乱・低迷、雇用不安、困窮の暮らし、不透明な先行き。格好の材料がたくさんある。まず、これらを喧伝する▼長い安穏の暮らしで緩んだ人たちには自らの意を公言し体を張る気はもとよりなく、何より内向き「御身、御家族大切」。そうした人たちには大声をあげる人が頼もしく映る▼「救世主」たらん人種にはまさに得たりやおうだ。一層不安を煽って不満を蔓延させ、「わが意」の方向へ引っ張って行く▼しかし世の中の混乱、低迷、対立、先行き不透明や不安は日本の黎明期でも五十年、二十年前でも世の通り相場として跳梁している▼とすれば「今」は特別ではなく、いつの世も混乱のタネは尽きず同じ繰り返し。惑わず落ち着いて、自分の目で確かめ、急かず慌てず時代を生きる気付きこそ大切だ。



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