動き出す スマート社会

 昨今「スマート」という言葉に何かと注目があつまるなか、ここでも多くの関心が寄せられていた。
 電気自動車やスマート社会を支える製品、材料、しくみなどを集め、東京ビッグサイトで9月21日まで3日間開かれた複合展(「スマートプロダクツ」など関連9展で構成)。その一角に設けられたのが「スマートプロジェクト最新事例紹介コーナー」だ。ここで紹介されたのは福岡、横浜、長崎で進められているスマート社会実現のための実証プロジェクト。大規模なものとして経産省による4市・府の事業もあるが、それとは少し趣が違う。
 国などから補助を受けず、その分、制限が少なくスピード感をもって取り組めるのが特長。なるべく地元中小企業に参加してもらい地域を活性化させる狙いもある。事業の1つ「横浜スマートコミュニティ」は今後市内に3つの建物を建て、技術的な可能性を探る。すでに72社・研究団体が加わったが、有馬仁志代表は「参加のハードルは高い」と釘をさす。「だって具体的な目標設定もなければ、初めての試みなので費用対効果もわからない。利害を超えて街づくりのコンセプトをつくっていくことに共感いただけるところでないと」。
 新しい価値観が生まれ、動き出そうとしている。