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柝声(たくせい) 2013年3月30日号掲載


 幼少時、母親におんぶされたり父親のひざの上に乗った記憶がほとんどない。あるのは、小学生だった兄、姉の背中や腕の中だ▼終戦から日も経たず、食料不足の時代。親たちは家族を食べさせ、生きるために働き詰め、子供の面倒を見るヒマはなかった。慰めはその時代の誰もがそうだったことだ▼そんな中で母親の、唯一、肌感覚の記憶は、中学生時代、寝坊で起こしても起きないために叱られ、叩かれたこと。学校の授業への遅刻は許されなかった▼朝五時に母親は家族の朝食の仕度をして畑に向い、一仕事を終えて帰り、寝ている私を起こしてくれて、また畑へ…▼しかし「気がかりで帰ってみると、まだ布団の中」。結果、叩き起こされ、食事も与えられず学校へ追い出された▼優しかった母親の怒りの平手。あの衝撃は六十年近くたった今も鮮明で、母親の掌の記憶が懐かしくうれしい。あれ以来、寝坊も遅刻もなくなった▼今、家庭で、学校で、職場で、あるいは仲間うちで、虐待や体罰やいじめと荒んだ話しばかり。許される話(行為)ではない。加害者の無神経やひとりよがりがそんな結果を生み出しているのだろう▼でも、もしかすると思考停止、大勢に順応した情報が溢れる中で、いじめや体罰と縁遠いものまで、安易に一括りして片付けてしまい、指導者が、こころある人が前へ進む勇気を削ぎとっていはしないか▼浮薄な世の声に惑わされず、一人ひとり、自分のあたまで考えてみる必要がある。







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