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挑む加工現場   2013年4月10日号


高品質・短納期でリピート率93%
「デザイン、機能が伴えば高くても売れる」
ミューテクノ[精密板金加工、プレス金型製作・プレス加工]
東京都日野市

 下の写真はアルミ板からつくったセミ。この種の金属小物はそう珍しくないが、1枚の板からつくったと聞けばどうだろう。逆の順序で展開すれば1枚の板に戻るそうだ。抜きで±0.02mm、曲げでは±0.05mmという精度はもとより、設計やデザインでも力をもつことがわかる。昆虫シリーズのほかタブレット菓子のケースやスマートフォンのスタンドなどのオリジナル製品を揃え、今月からオンラインショップ(http://mutechno.shop-pro.jp/)を開いた。
 ミューテクノ(1990年設立、従業員23人)は設立以来、日野市の本社での弱電部品の試作(板金、プレス加工)と、村山事業所(武蔵村山市)での自動車向けシート部品のプレス金型製造とそれを使った量産の2本柱でやってきた。ご多分にもれず金型業界の不況を受け、同社の金型製造は昨年に比べても半減。「少なくなった仕事を採算性度外視で安く受ける同業が増えている」と谷口栄美子専務取締役は残念そうに話す。
 試作では単品から3百個までを月に1500種受注する。その傍ら、冒頭のオリジナル製品も販売。本業の落ち込みをカバーしようと自社ブランド製品を出す中小の加工企業が近年、目につくようになったが、売れているという例はほとんど聞かない。谷口専務は「デザイン、機能が伴えば高くても日本製は絶対に売れる」とたしかな自信をもつ。嵌合部の滑らかな動きなど使い手の立場にたった製品づくりに力を注ぐが、自社オリジナルはあくまで名刺代わりのようなもので、「いいアイデアと設計力をもつベンチャーのお手伝いができれば」(谷口専務)と考える。

■流れた客はまた戻る
 金型製造の景況は厳しいが品質管理を徹底し、今のところコスト競争には無縁という。仕上がりのよさもあって、「客からのクレームはこの2年間ゼロ」を誇る。プレス金型を使ったシート品は1万個ほど製造することも珍しくなく、不具合があれば大きな損を被る。だから「コストだけをみて他所へ流れるお客はまた戻ってくる」(同)。ちなみに2年前にあったクレームは初めて受けた半導体関連の仕事で、異物の挟み込みでねじ穴の角度がずれ、客先へ社員全員で訪問。全数検査を2日かけて行って対応したそうだ。「クレーム起こすと3倍損する」と品質管理に磨きをかけるきっかけになった。
 スピードと厚物対応もウリの1つで、最近導入したアマダのワイヤ放電加工機や250トンプレス機などがそれを支える。ワイヤはそれまで使っていたマシニングセンタによる切削加工より精度が出せるのと、夜セットしたら朝にはできている利点から切り替えた。大型プレス機には送り装置をつけ、コイル材の自動プレス加工ができるのが強み。多摩地区で250トン機をもつのは同社だけだそうで、6mm厚に対応する。これらによりリピート率93.3%を生み出した。
(写真:1枚のアルミ板からつくったセミ)







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