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オヤジの社会学  2013年4月10日号掲載

アベノミクス

オヤジ アベノミクスで円安、株高が進行中だ。バブル崩壊の1990年以降、日本経済はデフレ基調が続いている。特に不動産、株価の資産デフレがはっきりしている。東証ダウ平均株価はバブルピークの4万円どころが現在、3分の1以下になっている。物の値段は、その前が上がり過ぎていたので、どの水準が妥当かというのは相対的な問題に過ぎない。ただし、これだけ物の値段が下がると、その過程で塩漬けになっている案件が多いことは想像に難くない。
 インフレ目標を設定せよ、ということは、別段目新しいことではなくて、バブル崩壊の直後から一部のエコノミストの間でいわれていたことである。最近ではリーマン・ショック後のアメリカがやはりインフレ目標達成のためにドルの資金供給量をそれまでの2倍に増やした。
 年2%のインフレとは、年2%お金の値打ちが下がる、現金が目減りするということなので有利な運用先を求めて投資が活発になる。過去の負債も年2%ずつ圧縮されていくので借金の返済が楽になる。資産デフレからの早期の脱却が望める。円の供給量が2倍に増えるなら円の値打ちは下がる。為替は円安になり、自動車、電機は海外で有利になる。
 しかし、日銀はこれまでインフレ目標を設定してこなかった。それは、バブルの再燃を怖れたからだ。実態経済は机上の経済学の計算通りにはいかないもので、インフレ達成のためにじゃんじゃん刷られたお金の多くはマネーゲームに向かう。アベバブルといわれる状態であり、これで潤うのは安倍さんや麻生さんのようなお金持ちだ。80年代のアメリカで富裕層を中心とする減税と大規模な財政出動による経済政策パッケージがレーガノミクスと呼ばれたのだが、アベノミクスはどこかこれに似ている。
 しかし、起業家や、設備投資したい中小企業、雇用確保に汲々とする地方都市、賃金下落に喘ぐ一般庶民など本当にお金を必要とするところにお金が回る金融緩和とアベノミクスとの接点は未だ見えていない。バブルのおこぼれを頂戴するまでお預けなのだろうか。


中原亭(なかはら・てい)…金融、工業系と紙誌の編集を経て田舎暮らしにチャレンジ。現在、地方紙コラム執筆・地域雑誌編集のかたわら、田んぼを耕作。5人の子持ちオヤジ。





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