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オヤジの社会学  2013年5月10日号掲載

(笑)

 oyaji新聞は真面目なので、あまりそういう書き方はしないのであるが、雑誌の対談記事やウェブサイトの会話文のあとに頻出する一種の記号に「(笑)」がある。
 真面目な人はここを「カッコワライ」と読む。手抜きの人は単に「ワライ」とだけ読む。だが、人間というものは結構愚かなものであって、言語で思考するがために(笑)を見るだけ見て飛ばすということができない。書くほうもその哀しい習性を承知で書いている。
 少し前までは対談記事に(笑)が書かれる場面は、発言者が何かおもしろいことをいって場に笑いが起きましたよ、という意味だったが、実際には大しておもしろいことをいっていなくても、「今、おもしろいことをいいましたよ。ここ笑うところですよ」という押しつけのことが多かった気がする。
 これは、テレビ界には昔からある手法で、筆者が覚えている限りで一番古いのは、「ルーシー・ショー」や「奥様は魔女」といったアメリカのホーム・コメディで、ルーシーやムーニーさん、サマンサやダーリンがボケたりツッコンだりする度にわざとらしい爆笑録音音声が挿入されていた。そうすると、人間というものは愚かなものであって、背中を押されたようについ笑ってしまうのである。
 先代の林家三平はさすがに天才で、これを逆手に取り、自分の拳を頭のところへ持っていって「わたしがこうやったら笑って下さいね」とやって、それ自体をギャグにしていた。
 最近の(笑)は、会場の笑いというより、発言者が笑っている場合が多い。特にメール文の最後に付けることが多く、表記も進化して「w」だけになっている。
 過日、筆者の誕生パーティのために6年生の娘が垂れ幕を書いてくれた。それはこう書かれていた。「祝 51歳(笑)お父さん」。ご丁寧に祝と(笑)のところが赤字である。(笑)は多少遠慮したのであろうか、クスッという感じで小さめに書いてある。この場合の(笑)はどういう意味なのだろうと思いつつ、使い方としてはどうやら正しい、合っているというのが何だかクヤシい(泣)。


中原亭(なかはら・てい)…金融、工業系と紙誌の編集を経て田舎暮らしにチャレンジ。現在、地方紙コラム執筆・地域雑誌編集のかたわら、田んぼを耕作。5人の子持ちオヤジ。





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