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オヤジの社会学  2013年7月10日号掲載

四十腰

 オヤジといえば腰痛である。もちろん、女性にも腰痛持ちは多いけれど。少し前の全国紙のトップ記事に「腰痛2800万人」の見出しが踊っていた。それによれば40~60代の人の約4割が何らかの腰痛を抱えているという。筆者の周辺を見渡しても腰痛に苦しむ人は多い。もっと多いのではないかと思うくらいだ。
 サルに腰痛はないらしく、腰痛は二足歩行をする人間の宿命だ。四十腰、五十肩あるいは四十肩、五十腰などといわれる。筆者も四十歳にかけて2年ほど深刻な腰痛に悩まされたことがあった。腰が痛むうえ、左足がしびれるように痛くて一時は歩くのもままならなかった。

 その当時読んだ本に「椅子がこわい」がある。作家の夏樹静子が綴った腰痛との格闘記だ。筆者も本当に椅子がこわかった。ことに、ふかふかの柔らかいソファーに腰を沈めると立ち上がる時、そしてその後、猛烈な腰痛に襲われた。夏樹は整形外科、鍼灸医、産婦人科、温泉療法、手かざし療法、水泳、枇杷の葉灸、音楽療法、漢方薬、祈祷などありとあらゆる治療法を試みる。が、腰痛は頑として直らない。クライマックスは、「作家・夏樹静子を捨てる」こと。原因はメンタルにあり、腰痛はピタリと治まる。彼女は心身症だったのである。

 最近の研究でも、脳の鎮痛システムを司る「側坐核」(そくざかく)と呼ばれる部位がストレスによって働かなくなり、腰痛を引き起こすという報告がある。腰痛は案外、心理的な要因で起こっているものなのかも知れない。
 新聞記事は、日本整形外科学会がまとめた調査が下敷きになっていて、マッサージ治療は根拠がないとされている。が、筆者の場合は、整形外科に通っても直らなかった腰痛が整体で治まった。1回行くとたっぷり1時間半も治療してくれたマッサージ師に今でも感謝しているのだ。
 が、ひょっとすると自分もメンタルな要因が大きかったのかも知れないと今にして思う。そのマッサージ師は何でも話せる幼なじみで、野球でバッテリーを組んだ女房だったからだ。


中原亭(なかはら・てい)…金融、工業系と紙誌の編集を経て田舎暮らしにチャレンジ。現在、地方紙コラム執筆・地域雑誌編集のかたわら、田んぼを耕作。5人の子持ちオヤジ。





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