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オヤジの社会学  2013年7月25日号掲載

コンビニのローカル化

 クルマでよく通る道沿いの畑に重機が入り、何やら建設中と思っていたら、どうやらまたコンビニができるらしい。古くからの地元の個人商店が消えていく一方で、コンビニの新規出店ラッシュは依然として続いている。
 家の近くの海沿いのコンビニは夏休みになると観光客でごった返している。夏場は高校生のアルバイトを雇って繁忙期に対応する。海の家は昔ほど儲からなくなったという話をよく耳にする。観光客は海に行く前にコンビニに立ち寄り、たくさん買い物をするので、以前のようには海の家で飲んだり食べたりしなくなった。
 本屋、文房具屋、酒屋、たばこ屋、弁当屋、お菓子屋、パン屋、化粧品屋などいろいろな店のいいとこどりがコンビニで、さらにその機能は日ごとに拡張している。FAX、ATM、宅配便サービスはもとより、レンタルのDVD、刺身や野菜を置く店もある。地方では広い駐車場とトイレを備え、プチ道の駅のような役割も果たしている。店員はよく道も聞かれるらしい。最近は挽きたてのコーヒーまで始めた。
 コンビニが地元の店の経営を圧迫していることは否定できない。しかし、その一方で過疎化で近くに商店がなくなったところに新しくコンビニが進出すると、地元住民にとってはやはり便利だ。店員と顔見知りになって、昔の地元の店のような気安さが生まれてくる。近隣の独居老人向けに弁当の宅配サービスや買い物代行サービスを行っているところもあり、次第に生活に欠かせぬ拠点として地域に根づいていくように思える。
 それに、全国チェーンといってもオーナーは地元の人間だし、雇用も生んでいる。オーナーと本部で利幅について争われている事情などもあるが、ここらで頭を切り替えて、コンビニの功罪を今一度整理して、地域の再活性化という観点から積極的な評価があってもいいだろう。コンビニの側も社会的責任を意識して分別ゴミ箱を設置し、子ども110番や防災拠点に登録する店鋪が多い。地方住民としては一層の地域貢献を期待したいものだ。


中原亭(なかはら・てい)…金融、工業系と紙誌の編集を経て田舎暮らしにチャレンジ。現在、地方紙コラム執筆・地域雑誌編集のかたわら、田んぼを耕作。5人の子持ちオヤジ。





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