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柝声(たくせい) 2013年8月25日号掲載


 夏季休暇で帰って来た子供たち家族と出掛けようとしているところへ田舎の兄からメールが入った。何事と、開けてみると「心配かけましたが、検査の結果、二つとも問題なしでした」とあった▼サテ、何の検査だったか。というのも、兄は六十歳で高校の教職を退いて十数年、病気の検査を繰り返しており、今回も、ひと月前の電話で聞いていたのだろうが、話すたびに、あれもこれもなのですっかり忘れていた▼もともと、この兄は筋骨逞しいマッチョ。荒れた学校で自分や家族を常に二の次にして生徒の問題に取り組み、生徒にも親にも慕われていたのだが、こころは疲れ果てていたのだろう▼還暦でスパッと退職、一時、公職に就いたが早々に見切って自由の身に。肩の荷を降ろしたのはよかったが、重責から解放された途端、関心がわが身に集中し、体のわずかな痛みや不調が気になりだした▼あれ以来、十数年、検査、検査の日々。結果のほとんどが「良性」や「問題なし」、あるいは加齢による退化や劣化▼しかし疑心暗鬼は強くなり、別の病院へ。「安心」のために疑いを深め、自ら心細い一日一日に追い込んでいるように思えてならない▼「どうせ、あと五年、十年の身、それならやりたいことを一つでも多くやっておこうとスイッチを切り換えると楽になると思う」というと、「それは老いや病気の苦しさ、怖さ、深刻さを知らないから気楽に言える」といつも切り返される▼やっかいな話だ。でもこれは「老」や「老後」の問題ではない。二十代であれ四十代であれ、人としての生き方の問題でもある。向き合ってみると奥が深い。







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柝声(たくせい)
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