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オヤジの社会学  2013年8月25日号掲載

脱エアコンのすすめ

 我が家にエアコンはない。クーラー、ヒーターと縁を切ってかれこれ15年になる。体のためにはできるだけ自然に過ごすことだ。夏は暑く、冬は寒く。その自然のリズムが体調を整える。ホルモン分泌や新陳代謝が促進される。結果として体温が上昇して自然治癒力が高まる。最近、子どもの低体温化が進んでいるが、その一因はエアコンであろう。
 エアコンを入れるとどうしても窓を閉め切りがちになるのもよくない。現代建築は密閉度が高くて、すきま風も入らない。室内の窒素酸化物濃度が上がるとともに、上層と下層に温度差が生じ、これが体の大敵「冷え」を呼ぶ。よく健康の秘訣は「頭寒足熱」だといわれるけれど、エアコンはその反対の「頭熱足寒」になりがちだ。
 いいホテルや旅館に泊まっても快適なエアコンは滅多にないし、レストラン、病院、図書館、ホール、金融機関、交通機関などのエアコンも時に拷問と感じることがある。
 ひと頃は夏場は冷房し過ぎ、冬場は暖房し過ぎのところが多かった。クーラーが利き過ぎて寒いと思って見ると、そこで働いている人たちはみなセーターを着ていたりする。一体誰のためにそんなにクーラーを利かせているのだろう。
 最近は地球温暖化や東日本大震災以降の電力不足でクーラーの設定温度を以前より高めにしているところが増えたが、少し汗ばむ微妙な温度でヘビの生殺しのようだ。ならばいっそのこと窓を開けて風を通したほうが気持ちがいいだろうにと思う。
 とはいえ、今夏の暑さは正直いって堪える。最近になって、我が家では一挙3台の扇風機を購入し、1人1台制の豪華な布陣を敷いた。これで、ちょっと席を外した隙に扇風機がどこかに持ち去られるという事態を未然に防ぐことに成功した。何もわかちゃいない息子は「エアコン入れたほうが早いんじゃね」などと抜かすが、いいやこれでいいのだ。
 脱エアコンの我が家は快適で、是非、皆さんにもお勧めするが、社会生活はエアコンを拒否できない空間、時間を多分に含んでおり、その苦痛と闘う覚悟が必要になってくることも一言付け加えておく。


中原亭(なかはら・てい)…金融、工業系と紙誌の編集を経て田舎暮らしにチャレンジ。現在、地方紙コラム執筆・地域雑誌編集のかたわら、田んぼを耕作。5人の子持ちオヤジ。





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