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オヤジの社会学  2013年10月25日号掲載

現場目線

 今月15日から21日まで日本新聞協会の主催で新聞週間が開催されていた。これに合わせて毎年、新聞週間標語の募集が行われている。今年の代表標語には、茨城県の高校3年生の作品「いつの日も真実に向き合う記事がある」が選ばれた。
 以前、大手新聞社のベテランと話をしたことがある。ベテラン氏は、最近の新聞記者はサラリーマン化していておもしろくないが、意外と地方新聞上がりの中途採用の記者の中におもしろい記事を書く者がいる、といった。
 大手新聞社の記者といえば、未だに就職希望者の多い人気職種のひとつで、採用試験は狭き門。学業優秀、品行方正のエリートたちが集まってくる。大手新聞社は大企業であって、初任給も一般企業に比べて高い。志を胸に新聞社に入社したエリート新米記者たちが、そうした環境に中で次第に組織人としてサラリーマン化していくのは、ある意味、当然の成り行きかもしれない。
 そんな事情もあってか、大新聞のエリート記者たちが書く記事というものは、上から目線になりがちだ。その点、地方新聞の記者というのは、大新聞ほど恵まれた環境にいるわけではないし、地方で細かい記事を追っかけているので、庶民感覚を失わない。中途採用された地方紙記者上がりがおもしろいというのは、そうした視点から全国紙の記事を書くからだろうと思う。
 東日本大震災、福島第一原発事故をめぐる報道にしても、大新聞の報道はどこか隔靴掻痒の感を拭えないと思うのは筆者だけだろうか。東京電力は新聞各社にとってとびきりのスポンサーで、大手新聞は体制の権力構造にがんじがらめに組み込まれている。
 しかし、そんなことをいまさらいっても始まらない。ここは現場の記者たち一人一人の奮起に期待したい。それは、筆者にしても同じこと。高校生が寄せた標語「いつの日も真実に向き合う記事がある」に恥じない奮闘努力と勇気をもって現場目線の記事を書かねばならぬと肝に銘じる次第。


中原亭(なかはら・てい)…金融、工業系と紙誌の編集を経て田舎暮らしにチャレンジ。現在、地方紙コラム執筆・地域雑誌編集のかたわら、田んぼを耕作。5人の子持ちオヤジ。





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