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ダイヘン、目的・用途別の「システム志向」へ

ロボアプリ充実目指す

 ダイヘン(大阪市淀川区)は、変圧器や溶接機などの単品販売に加えて、目的・用途別のシステム提案に力を入れる。4月24日に帝国ホテル大阪で開かれた販売代理店総会で、田尻哲也社長はあらゆる要望に対応する「システム志向」を強調した。
 同社は社会インフラから商業施設、工場まで製品を提案する「点から面へのビジネス展開」の取り組みとして、昨春に産業用電力機器、溶接機・FAロボットの両代理店組織を統合した。総会ではその効果として、1年間で新規取扱製品の総引き合い260件、受注が見込み合わせて140件に達したことを発表した。
 新しいドメインの一つとして、田尻社長が挙げたスムーズ・オートメション分野では、最大の強みであるアーク溶接だけでなく、工程間搬送、バリ取り、外観検査、ネジ締め、組立などのロボットアプリケーションを充実させる。今秋開かれる国際ロボット展では、ハンドリングロボットから可搬重量80キロ、100キロ(今年12月発売)、130キロの3機種を披露する予定。アーク溶接向けのロボットも、今年6月から新モデルを順次投入する。
 溶接電源、各種ロボット、AI搭載自動搬送台車のIoT対応による「生産管理の見える化」(森本慶樹取締役)を進める一方、ロボット特設サイトや報奨制度などの販促ツールを充実させる。溶接分野では、厚板をワンパスで溶接する工法「D−Arc」を5月から販売する。

  精密加工に特化させたマテリアル・ファイン・プロセシング分野は、レーザ、プラズマなどの接合・切断技術のほか、3Dプリンタによる銅合金の積層造形を異種・マイクロ接合へ展開する。プラズマアークとCO2アークを組み合わせた溶接工法は「抵抗スポットで不可能だった片側溶接を実現する」(森本氏)とした。