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試作市場2017、高難易度の技やアイデア

チームで新市場開拓も

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 モノづくりの街、東京都大田区の大田区産業プラザで4月27日と28日、「試作市場2017」と「精密・微細加工技術展2017」が開催、2799名が来場した。日刊工業新聞社が主催した。
 会場では主に関東圏の製造事業者が試作と精密・微細加工分野の技術を展示。スマホの新コネクタ向けなど順送金型を得意とする松下製作所(埼玉県飯能市)では、「順送型1つで厚みや硬度の異なる2種の板材を同時にプレスしてカシメ接合までできる。従来工法の生産量は月に3万個だが、この複合型採用で1日3万個へと飛躍的に生産性が向上した」と先端工法の開発で価格が強みのアジア勢に勝てること等を説明した。同技術はハイブリッド自動車のモーターのバッテリーなど、多方面への展開も進んでいるという。
 同社を含めた埼玉県入間市近隣の5社は加工受託集団「TEAM IRUMA」として共同展示し、「5軸MCでチタンドーム曲面への狭ピッチ加工や、100ミクロン角の金属サイコロの製造に成功。微細部品の組立装置も開発中」(入曽精密)、「ガスを巻き込まないのでス(空気孔)が入らず、型寿命を1・5倍程度にあげられる新たなアルミダイキャスト工法を開発」(テラダイ)など、独自技術をアピールした。
 茨城県のブースでは同県内10社の共同受注体「GLIT」が出展。「設計提案から試作・量産まで可能。得意分野が違う企業のチームだからこそ、様々なニーズに応えられる」と言う。医療・介護や航空・宇宙、再生エネなど新規分野への参入を目標としており、昨年の年間受注額は2500件。累計受注額は今年8000万円を超える見込み。
 3Dプリンタゾーンでは、スワニー、ローランド・ディ―・ジーなど6社が「ハイブリッドモールドシステム」を共同出展した。切削加工で作った金属型に、樹脂3Dプリンタで作った型部(文字や模様など)を入れ子にすることで強度と多様性を両立させる提案として注目が集まった。

(写真=2枚の材料を同時に加工しカシメまで可能に(松下製作所))