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京セラ「AIを試作や製品に活用」

 4月1日付で京セラの新社長に就いた谷本秀夫氏は、1982年の入社以来、一貫してファインセラミック事業本部の技術者としてモノづくりの現場に深く携わってきた経歴を持つ。5月2日に都内で開催された17年3月通期の決算説明会では「売上2兆円の早期実現を目指す」と表明し、製造拠点を統廃合して効率化を進めつつ徹底した原価低減により既存事業を拡大する方針を掲げた。
 同社の17年3月期の売上高は円高の影響を受けて前年度比3・8%減の1兆4227億円だったが、営業利益は同12・8%増の1045億円と、主にソーラー部門での原価低減策が奏功した。
 今後の原価低減の要となるのは、プロセス改革とロボット・ITの活用による生産性倍増だ。その取組は谷本社長が携わってきたファインセラミック事業部の開発部門で先行しており、「試作にAIを用いることで、試作回数が従来の十数回から数回にまで激減している。こうした取り組みを他事業にも広げていきたい」(谷本社長)。
 AI活用は製品でも進む。太陽光発電システムと蓄電システム、エコキュートを連動させられるHEMS「ナビフィッツ」では今夏AI機能をアップデートして、最適なエネルギー利用を支援するという。