コラム

2017年6月10日号

 5月から6月上旬は産業界の協会・団体で総会のラッシュだ。今年は来賓の経産省担当官が明らかに示し合わせ「これからのキーワードはコネクテッド・インダストリーズ」と、こちらの会場、あちらの会場でひとしきり説明▼IoTやAIが「技術」の変化を、ソサエティ5・0が「社会」の変化を示すのに対し、コネクテッド・インダストリーズは「産業」の在り方の変化を表現する言葉という▼企業と企業、機械と機械、機械と人、人と人が従来の枠を超えてつながる「産業」を世界に先駆け創生しようということのようだ▼この言葉、何やら大きな発表があるとされ、本紙でも注目してそう書いたドイツのIT関連見本市「セビット」(今年3月)で安倍首相自らがぶち上げたもの。その後しばらく陰に潜んでいたふう(?)だが、ここにきて持ち上げようとの動きが加速中だ▼今年6月から頻繁に使われる言葉になるだろう、某工業会の懇親会でそんな予言めいたスピーチをした高級官僚もいた▼いや、いい加減、言葉はもういいと思う。しかしIoTにしても、言葉先行で現状は革新性に乏しいとの指摘をよそに、タイムリーに情報を収集するためのセンサーの数が急激に増加傾向だ▼つれてセンサーに必要な半導体の需要増が産業界全体のプラスインパクトに。言葉のブームが無かったらここまで来ていただろうか▼時代の波に乗る、乗らなくとも関心を向ける。そんなこんなが言葉を触媒にして波にうねりと勢いを与えている▼時代を鑑み、本紙では中小企業IoT武装のための特別連載寄稿をはじめた(2面)。