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THK、米国家具展にセンシングチェア

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 米国で開催した世界最大「家具見本市」に出展し、「私どものような着想の出品物はほかに無く、非常に多くの注目を浴びた」と胸を張ってコメント―。この話の主が、機械要素部品のリーダー的企業、THK(寺町彰博社長)の広報担当者とはやや意外である。
 主力製品、直線運動案内(LMガイド)の応用などに注力する同社は、新たに体動センサーを組み込んだ「センシングチェア」(プロトタイプ=写真)をセンシングネット社(東京都千代田区)と連携し開発、世界最大の家具見本市(ICFF2017=米NYで5月下旬開催)で世に問うた。
 座った人の呼吸や心拍、ストレス値ほか、周辺空間の各種情報等をセンシングし、その状態をモニターでビジュアライズする。会場ではクラウド環境で計測データを保存・確認する仕組みも伝えた。「自身のストレス度を確かめるべく体験者が後を絶たなかった」とくだんの広報担当者。「来場者からは、考えはつくが実際にビジュアライズされているのに感心した。想像を超えているなどの意見が多く聞かれた」という。
 とりわけストレスセンシングについては、家具メーカーや医療関係業界から複数、採用を検討したいとの話が出たようだ。
 同社のスライドレールをシートに搭載し、そこにセンサーを取り付けた「センシングチェア」は、透明のアクリルとブルーのシートからなるシンプルなデザインのなかに、多様な可能性を秘めさせた。同社では同チェアで得られた知見を「事業展開に活用していく」考え。