News

ダイヘン、19ミリ鋼板を1パスで

メーカー名商品名
ダイヘン高能率アーク溶接システム「D−Arc」

アーク溶接システム投入

10709

 ダイヘン(大阪市淀川区)は、最大板厚19mm鋼板を1パスで溶接できる高能率アーク溶接システム「D−Arc」を発売した。多層溶接が必要とされていた建設や鉄骨などの大型構造物をはじめ、建設機械、造船からの需要を見込む。
 D−Arcは、専用溶接電源、高速ワイヤ送給システム、溶接トーチなどで構成し、ロボットシステムや自動機に搭載できる。販売価格はオープン。今年7月から出荷を開始する。
 溶接電源を2台並列することで、最大溶接電流650A、使用率100%の溶接が可能だ。材料の底部を直接的に加熱できる「埋もれアーク」現象を利用し、同じ箇所に複数回必要だった厚板の溶接を1回で完成させる。溶接時間、シールドガス量ともに80%削減できるという。
 厚板溶接に必要な開先の加工面積を最大70%削減することで、開先加工時間を大幅に短縮する。溶接ワイヤ消費量を最大70%減らせることから、ランニングコスト削減も主な特長に挙げている。
 溶接が完成するまでの回数が減り、溶接材料に投入される熱量も大幅に低減した。さらに溶接構造物の熱による変形量を最大85%低減。溶接後の修正作業時間も短縮できる。
 同社は、大阪大学接合科学研究所と共同で、アーク現象が不安定になる500A以上の炭酸ガスアーク現象の解析を実施。デジタルインバータ制御式溶接機の使用で、安定制御に成功した。
 昨年4月に開かれた溶接専門展示会「国際ウエルディングショー」で発表後、実用化に向けた製品開発、生産現場でのフィールドテストを経て販売に踏み切った。