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武田機械、本社社屋と工場を拡張

「高品位」で差別化へ

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 今年3月に本社社屋の移転と工場の拡張を行った武田機械(福井市三尾野町)は生産量増強に向けて準備を進める。現在、両頭フライス盤やインモーションセンタなどを月に15~20台製造。山口博徳社長は「売上の5割を占める両頭フライスを中心にラインナップを充実させ、生産量を近く2、3割アップさせたい」と意気込む。
 32社が入る福井市中央工業団地(テクノパーク福井)内に本社となる2階建ての事務所棟(延べ床面積1007平方m)と平屋の組立工場棟(1952平方m)を増築。既存の建屋を合わせると9千平方㍍と同工場団地で最大規模を誇る。同社はおよそ10年ごとに増築を重ね、今回で4度目の拡張になった。
 新工場はリードタイム3カ月ほどの中・小型機の組立を担う。LED照明や屋内空気を効率循環させるサーキュレーターを導入して省エネと温度の安定化につなげたほか、高低差のある既存工場とは車も運べるという積載重量7.5トンの特殊エレベーターで結んだ。
 両頭フライス盤の競合メーカーは国内に数社あるが、武田機械は精度・機能・操作性で差別化を図り6~7割のシェアをもつと山口社長は言う。
 「独創的な製品づくりを常に心がけている。ユーザーニーズを多く取り入れた自社オリジナルの対話型ソフトを搭載するなどこの分野の加工機では一番進んでいるのではないか」
 国内生産と国産部品にもこだわってきた。「品質が問われる工作機械は海外生産に向かない産業だろう。社員には『高品位なモノをつくりなさい』と言っており、価格と性能のバランスをうまく取らなければいけない。性能に比べ価格が安ければ事業は成り立たないし、高ければユーザーに買ってもらえない。お客様に認めてもらえるモノづくりをしなければならない」とどっしりと構える。