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牧野フライス、中大物金型用の新5軸機

メーカー名商品名
牧野フライス金型用5軸制御立形MC「V80S」

加工時間8割削減も

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 牧野フライス製作所(井上真一社長)は、1~1.5mサイズの中大物金型製作において、中仕上げから仕上げ、放電加工までの一連の工程を「面質にこだわりながら劇的に短縮する」という新金型用5軸制御立形MC「V80S」を開発、7月から営業を開始した。
 自動車のドアパネルやセンターコンソールなどの中大物金型加工では、重切削マシニングやガンドリル機を使った荒加工、穴あけなどに続く「中仕上げ、仕上げ、放電、磨きに相当の時間がかかっていた」(同社)。
 この中仕上げ以降を「高精度・短時間化」すべく約2年を費やし開発したのが新機種。傾斜角をもって設置したコンパクトなヘッドと、全体の重心を後方にずらす「ダブルのスラント構造」で、高速で滑らかな同時5軸加工を行う。軽量主軸は2万回転仕様で、DDモータによる回転軸も俊敏。早送りは毎分58m(XYZ)を実現した。結果、深いリブや深いポケットの隅部などを除いて放電加工を不要にし、放電主体で仕上げた従来工程と比べ、「およそ中仕上げ以降のトータルで8割以上の加工時間短縮が可能」(同社)という。

■工具共同開発も
 門形の左右のコラムを厚い壁でワンピースにつなぎ、コラム変形を低減させた構造もポイント。ほか、同機の良さを最大化すべく、工具メーカーと協力し「6枚刃など多刃の工具を使って20倍の加工効率を上げる」などに取り組んでいる。
 軸移動量はXYZで1300×1000×600㍉。同クラスの既存機V77(3軸機)よりY軸ストロークを広げたが、設置スペースはほぼ同等に抑えた。広い開口幅を持ち、左右両側からも加工室内へ作業者がアクセスできるなど操作性、接近性にもこだわった。
 税別定価4650万円。初年度、国内外で年間50台の販売計画。