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滝澤鉄工所、工場に新設備続々導入

摺り合わせ工程、ロボットが協働

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 滝澤鉄工所(原田一八社長)は6月20日から2日間、岡山市の本社ショールームで「タキサワマシンフェア岡山」を開催、540名が来場した。フェアでは工場見学ツアーも開催し、生産性向上の取り組みを来場者にみせつけた。  摺り合わせ工程では工作機械メーカーで初めて、「摺り合わせ支援ロボットシステム」(=写真)を今年3月に導入、5月から運用を開始した。ファナック製の重可搬知能ロボット「M−900iB/700」を採用。人がきさげ作業を行い、ロボットが重量ワークの運搬や反転、あたり付け作業を行うシステムだ。「ロボットの採用で身体的負担が大幅に軽減でき、技能者はきさげ作業に専念できる」(同社)という。
 ロボットに搭載したファナック独自の2次元ビジョンや立体センサで、部品や把持部分の正確な位置を計測するため把持ミスを防ぎ、安全性も高い。システム導入により、あたり付け作業時間が従来の5分の1に短縮されたほか、重量ワークの摺り合わせ工程を集約することでスペースの削減にもつながった。  スラントベットの研磨工程には、新たに住友重機械ファインテック製のCNC門型平面研削盤を導入した。といし頭が旋回するため、従来工程で必要だったワークを傾けるための治具が不要になり、段取り時間が大幅に短縮。多数個取りによる時間短縮や長時間無人運転も可能になった。
 また、第4工場棟には土壌蓄熱式輻射暖房システムを導入している。建物の520mm下の土壌内に敷設した電熱パネルが夜間電力で土壌を暖め、土壌の大容積蓄熱層から発生する輻射熱を利用して暖房する仕組み。「室内の温湿度を一定に保つことができ、対流式のエアコンと比べて上下間の温度差もない。材料や製品の温度変化を防げるほか、作業者の快適性が向上し、生産性向上につながる」(同社)という。ピーク電力のカット、電力負荷の昼夜平準化で電力料金の減額も実現する。
 滝澤鉄工所ではこうした一連の新設備導入で、「品質を確保しつつ生産性向上を図り、コストダウンを適えたい」(同社)とする。工作機械市場が上げ潮ムードに動く中、国内外の激しい受注獲得競争に挑む考えだ。