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前田シェルサービス、フィルターをモデルチェンジ

汚れを目視化、三品業界のエア品質改善へ

 前田シェルサービス(愛知県岡崎市)は、圧縮空気に含まれる0.01マイクロm以上の固形粒子、オイルミスト、細菌、カビなどを除去する「抗菌・除菌3in1マルチ・ドライフィルタースケルトン」をモデルチェンジした。抗菌処理を施したエレメントと、細菌を捕捉する除菌エレメントなどの特長を生かし、景況に左右されにくい「三品業界」(食品・化粧品・医薬品)に向けて提案を強化する。

 1台で3台分のフィルター機能を備えている同製品の特長は、透明ポリカーボネイトボディを採用したこと。エレメントの汚れを目視確認できることから、衛生管理を重視する食品業界を中心に2005年11月の発売から累計9000台の実績を重ねてきた。

 今回大きく変更した点は中央部のマニホールド(気筒)。金属化することで強引な締付けによる破損を防止したほか、耐圧性能が大幅に向上している。

 住田悟副社長は、「今回のモデルチェンジは製造と販売が一体となり行った。営業の意見をできる限り反映し、とにかくシンプルな構造にこだわった。工具を使わず、エレメント交換がたった1分でできるのもその一つ。作業の手間を省くことは、設備の停止時間短縮につながる」と話す。

 モデルチェンジにあたって、第三者機関によるフィルター性能証明を取得した。

 試験報告書として、圧縮空気品質「ISO8573-1/Class1」、除菌性能「LRV9以上」などの基準に達している点を納入先に示すことで、食品安全管理基準のHACCPや、食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)の導入に役立てる。

 「基準を満たす性能は旧モデルに備わっていたし、メーカー保証もしていた。国がHACCPの義務化に動き出していることから、今まで以上に第三者機関による性能証明が求められている」(住田副社長)。



■エア品質測定で状況把握

 制御、包装、洗浄、充填、包装などに使われる圧縮空気だが、「品質に影響を与えることが分かっていても、どの程度汚れているのか、どう改善すればいいのか、対処に困っているケースが多い」という。

 そこでフィルターの販売とともに力を入れているのが出張測定だ。圧縮空気の清浄度を測るもので、1リットルに含まれる0.3マイクロm以上の粒子数を1カ所22秒で測定する。

 レーザーを使った特許取得技術として、全国規模でエア品質測定サービスを展開。その結果を踏まえて、使用環境に合ったフィルターを提案する。測定数は年間平均千件を超えているそうで「測定後は高い確率で導入が決まる」という。

 測定内容は、フィルター交換の判断材料としても活用する。

  「競合他社は、設置期間や稼動時間などの『タイムベース』で考えるが、当然のことながら、現場によって使用環境や空気の質は異なる。そこで当社は空気の『コンディションベース』で最適な交換時期を提案することで差別化を図っている」

 同社の売上に占めるフィルター分野の割合は約6割。販売店との同行訪問などを通じて、新型モデルと出張測定の認知向上を図る一方、食品の需要拡大が予想される海外市場への事業展開も視野に入れている。

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