コラム

2014年9月10日号

 う〜ん、どうアピールするか。いま連日の会議で激論を戦わせているけど難しいね…。モノづくりを縁の下で支える工作機械の一大展示会、JIMTOFの10月末開催を控え、メーカーのイベント担当者が多少疲れた表情で漏らす▼一部では新テーマ不在とされるのが今JIMTOF。展示が増える5軸機や複合加工機にしても目新しさそのものはない。他方、特定の加工に対しソリューションを与える技術や工法が方々で育っているが、これらをして機械の祭典にふさわしい主役とするのもちょっと違う感じだ▼かくして「何をどう見せるか」迷いと悩み多き見本市になりそうな気配なのだが、華やいでいるのが、やはりというか、またかというか3Dプリンタ関連。JIMTOFの基調講演もテーマは3Dプリンタに決定した▼ちょっと待て、と喉元まで這い上がってくる。3Dプリンタを否定するつもりはなくむしろ関心大だが、工作機械「=除去加工」の一大展で3Dプリンタ「=付加加工」に光を当てるのはどうか。除去加工と付加加工の融合といった前向きの話なら別だが。最近のモノづくり系展示会は、似たパターンで話題の3Dプリンタを利用する例が多いのではないかね▼この構図は、タレントや著名人を候補に仕立てる政治の世界とも似る。いや「借り物に頼る」姿勢は、社会のあちこちにあるのかも。地味でもいいのでは。自分たちの考えや成果を、対話を通じ着々広げることで明日につなげて欲しいと率直に思う。