LONG TWEET

今号(10月10日号)より

 モノづくりのIoT化が「解析」や「AI(人工知能)」をキーワードにこの秋、実践期を迎えつつある、そう小声で言えそうな段階に入ったようだ。つまり、かなり微妙な面もあるが(人口知能の定義、レベルもそう)、大きく一歩前進しだしたようには見える。
IoTは「モノのインターネット」という、ややいただけない日本語に訳されてきたわけだが、その本質的な狙いは、ネット上につながる大量のモノや情報を統合制御し、今までにないソリューションを導くことにあったはずだ。
 ところが実際は、異なるデータやデバイスの「つなぎ」に汲々とし、本来の価値を掴む手前でもがいているような状況があった。考えてみればCADなど3Dデータのコンバージョンでも、各種PLCに互換性を付与するという点でも、完全につなぐのはハードルの高い課題であり続けたし、今なおすべてが解決したわけではいない。そんな状況下「あらゆるものがインターネットでつながる」ことはもう無茶苦茶、無理難題であろう。
 そうしたなかで「つながり」の範囲を、「あらゆるもの」から「現状可能な領域」に絞り込み、その範疇でつながったモノ同士の情報を多面的に捉え、従来と違う付加価値として人工知能で情報を解析し、様々なソリューションを導く仕組みが見られだした。それは、設備と設備、工場と人、工場と工場をつなぐ大掛かりなIoTとは違った、もっと身近なスモールスタートのIoTだ。
 注目のIoTプラットフォームについても「接続のレベル」に応じて吸い取った情報をAI解析し「スマートな設備、工場」へとステップアップさせる仕組みが「実際に商品として」市場に流通しようとしている。
 近未来に「2017年秋がターニングポイントだった」という回顧録が聞かれるかも?