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今号(11月25日号)より

 今号では「2017国際ロボット展」(11月29日から4日間、東京ビッグサイト)の直前企画として「産業用ロボット」に焦点をあてた特集を組んだ。産業用ロボットの活用は目下、「人手不足」を解消させる為の有効な手段として注目されている側面があるが、生産性、均一性、ヒューマンエラーの排除といった複数評価に加え、次代の製造/生産を先取りすると言う点でも、ここに対する投資が広がっているのととらえられる。時代の流れをみると、人手不足対策とはレベルの異なるロボット活用戦略が、供給と使用、両サイドの狙いから透けて見える。
 ロボットに関し、アカデミックな分野の活動で知られるあるベテラン技術者が、かつて面白いことをいった。
 人の作業をロボットに代替させようという方向とはまったく異なる考えで、モノづくりのシステムを変革していくべきじゃないか、と。
 どういう意味かというと、双腕タイプや人型など、人間の動きをベースに、これに似せてつくるロボットが多いが、ロボットに任せるのであれば人間に似せる必要などは無く「(平たく言えば)多数の手足があってもいいし、肩でなく腰に腕がついていてもいい」などとなる。
 喩えが過激でこちらは一瞬「ひいて」しまったが、こうした考えを敷衍していけば、誰も気づかない未来の生産システムなりが次々立ち上がってくるのかもしれない。いや既に一部そうしたシステムも出ているが、北欧製だったりで日本からはまだ少ない印象だ。かねてから、あらゆる分野で創造性は欧米が上、細やかに作り上げる能力は日本が優れる―などと言われてきたが、ロボット大国日本の将来を開くには、既存概念にとらわれない発想力じゃないか、などと思ってしまう。