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牧野フライス製作所、欧州機に対抗する5軸横形MC

メーカー名商品名
牧野フライス製作所5軸制御横形マシニングセンタ「a500Z」

俊敏な軸運動と4軸以上の高剛性

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 牧野フライス製作所(井上真一社長)は11月28日から2日間、富士勝山事業所(山梨県南都留郡)でオープンハウスを開催し、10月に開催されたEMOショー(独ハノーバー)に出品した5軸制御横形マシニングセンタ「a500Z」を国内初披露した。販売店やユーザーなど約300人が来場した。
 a500Zは横形MC「a1nxシリーズ」で培った技術をベースにしつつ、45度にチルトした独自の傾斜軸を搭載した新開発機。「4軸機にロータリーテーブルを加えた5軸加工ではワークや使い勝手に制限があった」というが、a500Zでは俊敏な回転軸と送り軸動作で非切削時間を大幅に短縮しつつ、水平段取りを可能にするなど4軸機と同等の使い勝手を実現する。500角トラニオンテーブル搭載機と比較した自社試験(アルミ加工)によると、「Z軸の加速度は1.9倍。非切削時間を3分の1に縮め、加工時間も含めたサイクルタイムは40%削減できる」(同社)という。
 同社では、「部品加工向け横形5軸加工機として、先行する欧州勢に対抗できる加工機がようやく完成した」と自信をみせる。EMO会期中も数百社から引き合いがあるなど評価は高く、5軸での部品加工が定着している欧州市場を中心に年50~60台の販売を目指す。価格(税抜)は4900万円。国内販売も開始しており、航空機・自動車エンジン部品、電気自動車の電装ボックスなど、高精度かつハイエンドの部品加工市場を狙う。
 切削反力を力強く受け止める「ダブルスラント構造」(特許出願中)ベッドの採用により、イナーシャが小さく俊敏な軸運動を実現しつつ、4軸機同等以上の剛性を発揮する。難削材(FCD450)の重切削試験では、毎分646CCのパワフルな切りくず除去量をマークした。
 軸移動量はX730×Y750×Z500mm、最大ワークサイズはφ630×500mm。主軸速度は毎分1万4000回転(アルミ材加工向けの特別仕様は2万回転)。
(2017年12月10日号掲載)