コラム

2018年1月1日号

 政策効果もあいまち経済の好循環が更に進展する―。とはこの12月下旬に閣議了解された政府の2018度経済見通しにある一文だ▼政府は来年度の実質GDPを1.8%とした。常々のことではあるが、先に出揃った民間予測よりも成長率が高いブル(強気)な見立て。試算だが「見ていろ」という、気概を込めた意志が感じられる▼とりわけ民需の柱である設備投資について政府は、前年度比3・9%程度の増加と相対的に高く弾いた。その後、年末の経済対策で中小製造業の設投を後押しする「ものづくり補助金の拡充」(17年度補正予算案)などを打ち出してきたあたり、数値目標(予測)と施策内容をはっきり整合させている▼そんななか、モノづくりを中心に企業の前向きさ、攻めの姿勢が強まっていることが、取材の先々で強く感じられるようになった▼エネルギーが変わる、エンジンが変わる、モノづくりの法則が変わる…。前進を躊躇してしまいそうな材料が多々あるなか、打つ手を果敢に打っている企業の取り組みは敬服に値する▼もっとも、戦略や活動の大胆さ、注力の度合い、あるいはリスクをものともしないエネルギッシュな挑戦といった点で、中国、アジアの一部の政策なり企業がよほど凄いことは否めない▼そんな過剰な力が、新たな世界的企業を生み、したたかに猛スピードで新市場を創出している。こうした状況にどう立ち向かうか▼四方にあるパワーと激しい変化のなかで、自らの活路を必死に探し出したい▼戌年に引っ掛け、本紙新春テーマを「ドッグイヤーを生きる」にした。