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クリナップ、国内初Valcucineのショールーム

海外プレミアムキッチンを富裕層に

 クリナップ(佐藤茂社長)は12月18日、今年9月に取引契約を締結したイタリアのプレミアムキッチンブランド「Valcucine(バルクッチーネ)」の国内初となる専用ショールーム「Valcucine Tokyo」(東京都港区南青山4-1-12)をオープンした。当面はハウスメーカーやデベロッパー向けを想定しており、完全予約制。営業時間は10時~17時まで。土日祝日は定休日。
 1階には、2年前のミラノサローネに出品した「Genius Loci(ジーニアスロッチ)」のコンセプトモデルを展示。18日のプレス内覧会ではリサイクル性と耐久性に優れた強化ガラスのワークトップや、指のジェスチャーでシンク奥の照明色が変化するデモをみせた。地下1階には「Artematica(アルテマティカ)」など日本市場に対応した商品を展示。V社が3年前に傘下に入ったICGグループの高級家具、照明などとのトータルコーディネートも提案する。
 協業でクリナップは、日本市場に合わせたV社商品の改良と販売、施工・アフターサービスを担う。V社展示品のセット価格は約1000万円~2000万円とハイエンドだが、「既に都内の大手ハウスメーカー分譲物件で採用が決まった」(クリナップ)。
 内覧会で佐藤社長は「国内の住宅市場は縮小傾向にあるが、富裕層向け市場は今後も一定の増加基調を維持する見込み」とし、協業をきっかけに高付加価値市場を深耕する決意を表明した。
 新事業推進部長の藤原亨常務によると、国内の富裕層向けキッチン市場は海外プレミアムブランドと国内メーカーのオーダー品の2勢力に分かれる。クリナップでは前者をV社との協業で開拓し、後者では自社商品の開発を進めつつ、富裕層向け市場の一つ下に位置する既存中高級市場の強化も図る考え。佐藤社長は「提携で学びの機会を増やし、デザイン性に優れたキッチンを創りあげていきたい」とした。
 一方、V社のステファノ・コーレCEOは今回の協業を「トヨタとフェラーリの提携」にたとえる。「当社は世界85カ国に商品を展開し350カ所のショールームがあるが、協業に踏み切ったのはクリナップのみ。品質に対する熱意や質の高いサービスなど、見習うべき部分が多い」と敬意を表した。

(写真=コンセプトキッチン「Genius Loci」)