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用途広げる洗浄機械、精密狙いの自動化や後工程短縮も

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 12月1日までの3日間、東京ビッグサイトで「2017洗浄総合展」が開かれた。「洗浄が拓く、モノづくり日本」のテーマのもと、129社・団体が出展。産業用洗浄のほか、今回展では提案要素に塗装・コーティング加工と防錆・静電気対策が加わった。
 「人が洗浄するように細かく洗います」として、片倉工業が見せたのはロボット洗浄機。袋穴が多い部品でもロボットアームが設定位置を狙って洗浄・エアブローする。「洗浄パターンをあらかじめ設定しておくことで、毎回ティーチングする必要がない」と説明した。
 テーブルの回転と前後運動で、最大直径700×500ミリの狙い洗浄が可能。タッチパネルで操作し、洗浄時間も自由に設定できる。今展を皮切りに本格販売に乗り出す。
 TOSEIは、水溶性加工油対応のエマルション洗浄機「EM-3420M」を披露した。ワークに付着した加工油を除去した後、2槽目で水成分を分離させるというもの。ワークに残った油性成分に対する解決策として、TOSEIは炭化水素系洗浄機との連携を提案。「仕上げから乾燥まで一気に行う」とした。
 森合精機はターレットタイプの高圧NC洗浄機「ROBOMORI GO」などを展示。ファナック製の小型切削加工機に洗浄機能を搭載させた製品で、CNC制御による精密狙い洗浄やバリ取り洗浄が可能な点を繰返し実演して見せた。
 4種類の洗浄モードで広範囲の汚れに対応する特長をアピールしたのは本多電子だった。2018年1月発売予定の超音波洗浄機「WAシリーズ」は、細管内部やスルーホール基盤に適した近接2周波切替発振、頑固な汚れを除去する単周波発振などのモードを用意。金属加工部品、プリント基板、液晶ガラス、ハードディスク部品などに対応する。通信機能の搭載も特長に挙げた。パソコン画面上に出力電流値のグラフを表示するほか、発振モードの選択などの各種設定を可能にした。
 クリンビーは臭素系・塩素系溶剤の代替として、フッ素系洗浄機「FISTA」を提案した。レンズ、ガラス、樹脂ワーク、樹脂箱などの洗浄に対応。タクトタイムの参考例として、超音波洗浄からペーパー洗浄、乾燥、回収まで6分50秒で完了できる点を示した。

(写真=袋穴が多い部品でも対応するという片倉工業のロボット洗浄機)

(2018年1月1日号掲載)