オヤジの喜怒哀愁

2018年2月10日号

アルコール・ダイエット

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 ズボンを履こうとして右足を通し、もう一方の左足を通そうとして、ギクッときた。半年ほど前のことだ。ぎっくり腰である。洗面所で前傾姿勢をとることができず顔がうまく洗えない。結局、1週間ほど仕事を休んでしまった。医者は加齢によるものでどうしようもありませんと言う。そう言われてもこんな目には二度と遭いたくない。

 というわけで減量いわゆるダイエットを始めることにした。ぎっくり腰は痩せている人でもなるにはなるけれど、腰痛持ちは肥満の人に多い。経年劣化した腰の負担をなるだけ軽くしてやるには減量がいいと思った。

 何をやったかというと、酒の量を減らした。九州出身の母方の祖父母のDNAからかすっかり芋焼酎党になって久しい。ぎっくり腰をやる少し前の健康診断では肝臓の数値が上限近くに達していた。ちょうどいい機会だからこの際、焼酎の量を減らそう。

 そうして具体的に何をやったかというと。芋焼酎の五合瓶(900ミリリットル)を買うのをやめ、200㍉リットルくらいのワンカップ・サイズのペットボトルを買うことにした。我ながら情けないが、規定量を決めて飲んでいても飲みだして調子に乗るとついつい飲んでしまう。家に酒があるとあるだけ飲んでしまう。ならば、家に余分な酒を置かなければいい。

 飲み方も変わった。これまでのロック、ストレートだと200ミリリットルくらいすぐになくなってしまうのでお湯で割ってちびちびと飲むようになった。銘柄の好みも変わった。熱いお湯に投じるとパッと花が咲くようなのがいい。

 禁酒するつもりはハナからなかった。そんなことは無理だ。そんなことができるくらいなら今頃は東大を卒業し総理大臣になっていることだろう。だから無理だ。それから、毎日風呂上がりに体重計に載ることにした。何事も継続的な効果測定、モニタリングが大事である。

 そんなことで痩せるものかと思われるかも知れないが、これが意外なほど痩せて、半年で体重は80㌔から70キロへと10キロの減量に成功した。ジーパンの胴回りサイズは2インチ(5センチ)縮まり、はじめてスリムフィットなるジーンズを購入した。久しぶりに自分の腰のくびれを見た。「飲みながら痩せる~アルコール・ダイエット」という本を出せば売れるのではないかと夢も広がっている。次なるターゲットは高校時代のベスト・ウエイト62.5キロだ。